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中国 8月中旬から高速鉄道の大点検を実施
2011年 8月 13日17:08 / 提供:新華網日本語=中国通信社

  【新華社北京8月13日】中国政府は12日のウェブサイトに「高速鉄道の安全についての大点検の実施に関する国務院の通知」掲載し、8月中旬から9月中旬にかけて大点検を行うことを明らかにした。  

  通知は次のように強調している。高速鉄道の安全に関する大点検を通じて、全面的で系統的な調査を行い、高速鉄道の安全にかかわる潜在的な危険要因を徹底的に取り除き、安全に対する鉄道スタッフの責任意識を強め、高速鉄道の安全管理に関する制度づくりと仕組みの改善を促し、建設、運営、管理などの側面から高速鉄道の安全性を高め、重大特大鉄道事故の発生を効果的に防ぎ、高速鉄道事業と経済と社会の発展のために好ましい環境を整えていく。  

  通知によると、大点検の重点内容は以下の通り。  

1、安全生産(運転)責任制の実施状況。  

2、鉄道運転の安全保障状況。  

3、鉄道設備の品質面の保証に関する状況。  

4、鉄道建設の安全状況。  

5、高速鉄道の環境整備状況。  

6、ルールや制度の確立、健全化、実施に関する状況。

7、安全についての企業の教育状況。

  今回の点検調査の対象は時速200キロ以上の開業中の高速鉄道と建設中の鉄道(旅客専用鉄道を含む)、北京、瀋陽、鄭州、武漢、西安、済南、上海、南昌、広州、成都の10鉄道局および、中国南車集団公司、中国北方機関車車両工業集団公司、中国鉄道通信信号集団公司など設備メーカー。  

  今回の大点検は、発展改革委員会、科学技術省、工業情報化省、人的資源社会保障省、国土資源省、住宅都市農村建設省、交通運輸省、水利省、国有資産監督管理委員会、品質監督検査検疫総局、安全管理監督総局、国家電力監督管理委員会の関係者と技術専門家からなる12の検査チームが行う。  

  通知は以下のことを求めた。検査チームは公開調査と覆面調査、サンプリング調査と全面調査、資料の閲覧と現場での調査などの方法によって、機関区や職場などに深く入り、技術装備、設計や施工、安全管理などにみられる弱点や潜在的な危険要因を徹底的に調べる。鉄道局の代表と懇談し、高速鉄道の建設、運営、管理で収めた成果と問題点について理解を深め、意見と提案を聞く。点検が終わった時点で、鉄道局などの責任者に意見をフィードバックし、鉄道の安全性を高めるための指導意見をまとめる。