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GMS経済回廊建設で企業誘致外資導入ブーム
2011年 6月 7日9:46 / 提供:新華網日本語=中国通信社

  【新華社昆明6月7日】 大メコン圏地域(GMS)各国がインフラ、人的資源、貿易、物流、環境保護分野の協力を深めていく。6日昆明で開かれたGMS経済回廊企業誘致外資導入事業説明会で、GMS各国の企業代表が魅力的な協力事業を提示、複数の協力趣意書に調印した。  

  雲南省東南アジア南アジア経済貿易協力発展連合会の王義明会長は説明会で「経済回廊建設の強化は、GMS各国が地域協力を加速し、地域の経済的潜在力を最大限に掘り起こすための戦略だ」と説明した。  

  さらに次のように述べた。今回の説明会では、GMSの南北を結ぶ回廊を建設するための事業が提示されている。今回の説明会はビジネス交流を促すプラットホームを構築して、事業を実行に移すことを目指しており、アジア開発銀行(ADB)やGMS各国が政策を策定するための根拠も提供していく。

  ベトナムのチン?フイ?ドン計画投資次官は次のように語った。GMSメンバー国は1992年から機械?電子、貿易、農業、投資、観光、健康?衛生などの分野で多くの効果的なビジネス協力を進めている。GMSメンバー国は地縁、自然、社会的な優位性を生かすために、企業誘致、外資導入、投資貿易協力を強化すべきだ。ベトナムは近年、中国やタイなどのGMS国家への投資を非常に重視し、ベトナムの海外投資事業を国の経済発展計画に組み入れている。これらの国への投資額はベトナムの海外投資総額の25%を占めている。  

  昆明税関と雲南省商務庁によると、GMS地域協力に参加している中国雲南省とGMS国家や地域との貿易交流は拡大が続いている。2010年の雲南とベトナム、ミャンマー、ラオス3カ国との貿易総額は前年比34?1%増の29億1000万ドルに達した。今年1〜4月期の貿易額をみると、ミャンマーが雲南最大の貿易相手の地位を守っている。

  雲南省商務庁対外投資処の王宇処長によると、同省はこのほど、複数の重大な地域協力事業を決め、以下のような方針を打ち出した。1、交通インフラ整備、エネルギー資源開発分野の重大な協力事業を中国?東南アジア諸国連合(ASEAN)特別融資利用事業、ASEAN投資協力基金利用事業に組み入れることを目指す。2、国境での人員、貨物、資金、車両の出入国をより迅速に進めるための措置をまとめ、重大な投資協力事業を円滑に進める。3、海外経済協力地区の建設で実質的な進展を目指す。

 6日の説明会では、GMS国家の一部の企業が雲南の観光、農業、バイオ製薬などの特色産業にかなり大きな興味を示した。また中国企業が関係国の優位分野に投資し、市場を共同開拓するよう希望を表明した。  

  GMS経済回廊週間はすでに2回開催されており、今年のテーマは「GMSの連携と新たなチャンス」で、GMS経済回廊企業誘致外資利用事業説明会、中越クロスボーダー経済協力地区建設協議会、第2回GMSビジネス理事会などが開かれる。  

  GMSは1992年に始まった小地域経済協力の仕組みで、中国、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの6カ国が参加している。

(新華網日本語=中国通信社)

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