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中国25省で放射性物質観測 人の健康に影響せず
2011年 4月 1日10:15 / 提供:新華網日本語=中国通信社

 日本の福島第1原発事故による中国への影響の可能性について、中国国家原子力事故緊急対応調整委員会は31日、次のように発表した。

 国際原子力機関(IAEA)が発表した最新情報では福島第1原発事故は安定に向かっているが、情勢は依然深刻で、日本の関係方面は可能なさまざまな措置をとり、放射性汚染の一層の拡大を防いでおり、福島の周辺環境の放射線レベルは全体的に安定し、一部地域では下がる傾向が見られている。

 31日、中国の北京、天津、河北、陝西、湖南、広東、寧夏、広西、山西、内蒙古、黒竜江、吉林、遼寧、山東、江蘇、上海、安徽、浙江、福建、河南、重慶、四川、貴州、甘粛、青海の一部地域の大気中から日本の原発事故で放出された極微量の人工の放射性物質ヨウ素―131が検出された。その人々に与える可能性のある放射線量は岩石、土壌、建築物、食物、太陽など自然放射線源による自然のバックグラウンド放射線量の10万分の1より小さく、環境と人々の健康に影響はなく、いかなる防護措置も必要ない。

 世界気象機関(WMO)とIAEAの北京地域環境緊急対応センター、国家海洋局、環境保護省(国家原子力安全局)、衛生省の観測分析を総合し、福島原発事故による中国の環境および国内(域内)の人々の健康への影響はないと考える。

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