中国が打ち上げた有人宇宙船「神舟7号」が28日午後5時（日本時間同６時）頃帰還する予定だ。

　「神舟7号」に搭乗しているザイ（「羽」の下に「隹」）志剛船長が27日午後、船外活動を行い、中国人としては初めて宇宙空間へ足を踏み出した。 　

　27日午後4時半頃、飛行士の身体状況の確認が行われた後、地上の管制センターは飛行士に対し、船外に出るよう指示を出した。この指示を受け、船外宇宙服を着たザイ志剛、劉伯明両飛行士は軌道船のハッチを開け、中国人として初めての船外活動を始めた。ザイ船長は、「神舟7号の船外に出ました。体の調子は良好です。中国そして世界各国の皆さん、こんにちは！」

　軌道船のハッチを開けて15分後、ザイ船長は、軌道船から離れ、中国人としては初めて、宇宙空間への第一歩を踏み出した。その後、ザイ船長は、中国の国旗を振りながら宇宙遊泳を行った。同じく船外宇宙服を着た劉伯明飛行士は軌道船内でサポートを行い、もう1人の景海鵬飛行士は帰還船の中で待機していた。 　

　ザイ船長はおよそ20分にわたって船外活動を行い、軌道船の外壁に取り付けられた実験材料を予定通りに回収した後、船内に戻った。 　

　中国の有人宇宙飛行事業の周建平総設計士は、中国が宇宙実験室または宇宙ステーションの建設に向け、大きく踏み出したことを意味していると述べた。 　

　同日夜、「神舟7号」有人宇宙船は帯同飛行する小衛星を放出した。この衛星は宇宙船に対する撮影観測を行う。 　

　小衛星は「神舟7号」宇宙船の宇宙飛行士が船外活動を円満に行った後放出された。

　同日午後6時30分、有人宇宙船「神舟7号」の宇宙飛行士が初めての宇宙遊泳を終えて2時間後、胡錦涛国家主席は宇宙飛行士らと対話した。胡主席はまず、宇宙飛行士の船外活動の成功に祝賀の意を表し、これからの任務を円満に行うよう激励した。そして、飛行士らの体の具合や仕事の状況について尋ねました。船外活動を行ったザイ船長は、「私たちの身体状況は良好で、宇宙科学テストは計画通りに進められ、船外活動も順調に行われた。胡主席も全国の皆さんも安心してほしい」と答えた。 　

　宇宙遊泳の感想などを伺った後、胡主席は「皆さんの船外活動は円満に行われ、中国の有人宇宙事業は新たな発展を遂げた。この任務を担う宇宙飛行士として、皆さんは祖国の宇宙事業に著しい貢献を捧げた。全国人民が皆さんに感謝している。これからの任務を完了させるよう引き続き頑張ってほしい。皆さんが戻るのを待っている」と語った。

（編集：章坤良　写真：新華社）

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