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乳児粉ミルク「メラミン」専項検査の結果を発表(図付き)
2008年 9月 17日13:34 / 提供:

 東方ネット17日付ニュースによると、三鹿乳児粉ミルク事件の発生は、党中央、国務院が高度に重視し、重大な関連配置をした。近く、国家質検総局が緊急に全国的範囲で乳児粉ミルク専項検査を実施した。段階的な検査結果は以下の通り。

@ 全国には現在、計175社の乳児粉ミルク生産メーカーがあり、その中の66社は乳児粉ミルクの生産を中止した。今回の検査は、残りの109社で検査を実行し、これら企業の計491ロットを検査した。検査結果によると、22社の69ロットの商品に含有量の違うメラミンが検出され(図付き)、残りの87社企業は検出されなかった。

A 検出されたメラミンが含まれていた商品の中で、石家庄三鹿メーカーの乳児粉ミルクのメラミン含有量はかなり高く、その中で最も高かったのは2563mg/kg、その他は0.09-619mg/kgの間だった。

B 検査された企業の中で、広東雅士利の乳児粉ミルクだけが輸出されていた。サンプル検査で、メラミンは検出されなかった。

C 北京五輪、北京パラリンピックに提供した乳製品の中にはメラミン検出されなかった。

D 9月14日以降に生産した液型乳製品の中では、メラミンは発見されていない。

 乳製品の安全を確保するため、関係部門はさらに監理措置を配備した。検出されたメラミンの入った69ロットの商品は、ただちに撤収し、封印して保存、回収、焼却、関連企業に全面的な調査を行うこと。原因を探し出して、責任を追究し、法律を基に厳粛な処分をする。そして、すべての乳製品生産メーカーの企業質検部門に、駐社監理を手配させ、生産の各部分で厳しい監督検査を行い、専項検査した後の乳製品質量を確保するという。

 医学専門家によると、メラミンは低毒性の化工品で、乳児は過量摂取の場合に泌尿器疾患にかかる可能性がある。メラミン混入のミルクを飲んだ乳児がもし、尿液混濁、排尿不順などの症状が出た場合、ただちに病院で診察すべきだ。16日午後10時まで、他の生産メーカーからのメラミン混入粉ミルクの摂取による泌尿器疾患関係の報告はない。国家の関係部門は追跡調査を続けると言明している。

図付き

検出されたメラミン混入の企業リスト

番号

生産メーカー

サンプル数

不合格数

メラミン最高含有量mg/kg

1

石家庄三鹿集団株式有限会社

11

11

2563.00

2

上海パンダ乳製品有限会社

5

3

619.00

3

青島聖元乳製品有限会社

17

8

150.00

4

山西古城乳製品集団有限会社

13

4

141.60

5

江西光明英雄乳製品株式有限会社

2

2

98.60

6

宝鶏恵民乳製品(集団)有限会社

1

1

79.17

7

内モンゴル蒙牛乳製品(集団)有限会社

28

3

68.20

8

中オーストラリア合資多加多乳製品(天津)有限会社

1

1

67.94

9

広東雅士利集団株式有限会社

30

8

53.40

10

湖南培益乳製品有限会社

3

1

32.00

11

黒龍江省斎寧乳製品有限会社

1

1

31.74

12

山西雅士利乳製品有限会社

4

2

26.30

13

深セン金必氏乳製品有限会社

2

2

18.00

14

施恩(広州)乳児栄養品有限会社

20

4

17.00

15

広州金鼎乳製品会社

3

1

16.20

16

内モンゴル伊利実業集団株式有限会社

35

1

12.00

17

煙台澳美多栄養品有限会社

6

6

10.70

18

青島索康栄養科技有限会社

3

1

4.80

19

西安市閻良区百躍乳製品有限会社

3

1

3.73

20

煙台磊磊乳製品有限会社

3

3

1.20

21

上海宝安力乳製品有限会社

1

1

0.21

22

福鼎市晨冠乳製品有限会社

1

1

0.09

(編集:兪靜斐)