【新華社北京10月9日】外交部は8日、李克強総理が中独政府間協議第三ラウンドを主宰し、またドイツを訪問すること、ロシアを訪問しまた第19回中露首相定期会合を行うこと、イタリアと国際連合食糧農業機関(FAO)(以下略称は「食糧農業機関」)本部を訪問し、また第10回アジア欧州会合・首脳会議に出席することについて国内外メディア向けブリーフィングを主催し、外交部副部長の李保東氏、王超氏、程国平氏が関連状況を紹介し、また国内外の記者の質問に答えた。

  一、中独政府間協議第三ラウンドの主宰およびドイツ訪問について

　王超副部長は、ドイツは欧州連合(EU)の核心となる大国且つ欧州最大の経済体で、中国の在欧における最大の貿易、投資、技術の協力パートナーでもある。今年、両国は全面的な戦略的パートナーシップの新たな位置付けを確立し、二国間関係は更に新しく、より高い発展段階へ入っており、各分野の実務協力は着実に推進していると紹介した。

　李克強総理とメルケル首相は中独政府間協議第三ラウンドを共同で主宰する。中独双方は政府間協定や商業契約20件余りを締結する。双方はまた、ビザの円滑化などについても新たな措置を提起し、人的往来を促進し、中独友好の社会的基礎を強固にしてゆく。

  二、ロシア訪問と第19回中露首相定期会合の開催について

  程国平副部長はこのように指摘した。中国とロシアは互いに最も重要な戦略的協力パートナーだ。今年5月、両国の元首は上海で成功裏に会合を行い、中露の全面的戦略協力パートナーシップが新たな発展の段階に入るのを推進している。中露の協力は長期的、安定的、戦略的な協力であり、両国それぞれの経済社会発展の推進、世界経済回復のプロセスの推進、世界平和と安定の擁護に対し重要な意義を備えている。　

　両国の首相は『中露首相第19回定期会合共同コミュニケ』を共同で締結し且つ発表して、次の段階での中露関係の発展と協力における重点分野およびプロジェクトについてはっきりと定めた。双方はまた経済貿易、投資、エネルギー、交通、金融、地方、人文などの分野に及ぶ政府間および企業間の協力協定約50項も締結する予定だ。

  三、イタリアおよび国連食糧農業機関本部への訪問について

　王超副部長はこのように表明した。イタリアは中国に対して伝統的に友好で、中国側の核心的利益や重大な関心事におよぶ問題で中国側に揺るぎない支援を与えている。中国はイタリアのアジアでの最大の貿易パートナーであり、イタリアはEU内での5番目の貿易パートナーだ。今年の下半期、イタリアはEUの議長当番国を務める。

　李克強総理はナポリターノ大統領、レンツィ首相、グラッソ上院議長、ボルドリーニ下院議長とそれぞれ会談と会見を行う。双方は両国政府の共同声明を共に発表し、投資の円滑化、中小企業の協力などについて新たな措置を提起し、両国の経済貿易分野における実務協力をより深めてゆく見通しだ。

　王超副部長はこのように述べた。中国側は世界の食糧安全と貧困問題について一貫して注目・重視し続けており、関連の国際協力に積極的に参与し、国連食糧農業機関との交流や協力を重視している。ここ数年、双方の協力関係は日益しに緊密になり、協力分野は絶えず開拓され、協力内容が一層豊富になっている。李克強総理はその際、中国の農業発展や農村の貧困削減分野での成功の経験を紹介し、中国の世界の他国との関連分野における交流や協力を一層強化してゆくだろう。

  四、第10回アジア欧州会合・首脳会議出席について

　李保東副部長はこのように紹介した。今回の首脳会合のテーマは「責任を担うパートナーシップを構築し、持続可能な成長と安全を促進しよう」だ。主な議事日程には次のものが含まれる。一つは相互接続を研究・強化し、アジア・欧州の経済金融協力を促進すること。二つはアジア・欧州が手を携えて世界を繋ぐグローバルな問題について共同で対応すること。三つはアジア・欧州の対話と協力の強化やアジア・欧州会合の発展方向の問題について討論することである。

　李保東副部長はこのように表明した。中国はアジア・欧州会合のプロセスの積極的な提唱者であり重要な推進力だ。アジア・欧州会合の創立メンバーとして、中国国務院の総理は歴代の首脳会議に出席し、またアジア・欧州の協力について累計25項の提案を提起しており、それは科学技術イノベーション、省エネ・環境保護、持続可能な発展、貿易と投資の円滑化、新型都市化などの重要な分野に及んでいる。

　李保東副部長はこのように表明した。会合期間中、李克強総理は我が国における国際関係の基本準則の擁護、開放型世界経済の構築などの主張を明らかにし、中国側によるアジア・欧州の実務協力強化に対する見方や提案を紹介し、具体的な協力の取り組みへの提案を提起する。李克強総理は一部の参加国の指導者と二国間会談も行い、共に関心を寄せる国際と二国間の国際問題について踏み込んで意見交換する予定だ。

（新華網日本語）

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