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シンガポール首相、楊国務委員と会見 南中国海問題に対する中国の立場重視
2014年 9月 1日13:05 / 提供:新華網日本語

  シンガポールのリー·シェンロン首相は29日同国を訪れた中国の楊潔チ(竹かんむり+褫のつくり)国務委員と会見した。

  楊国務委員は次のように表明した。習近平主席は先ごろ南京でトニー·タン大統領と会見し、両国元首は戦略的見地と長期的視野に立って両国関係を発展させていかなければならないと強調した。来年は国交樹立25周年にあたり、双方はこれを重要な契機としてハイレベルの交流を強化し、理解と相互信頼を深め、各分野の協力を計画·指導し、両国関係を新たなより高いレベルに推し進めていかなければならない。蘇州工業パーク、天津エコシティーはすでに中国·シンガポール協力の手本になっており、双方は今後もそれぞれの発展戦略の連携を緊密にし、自身の優位性を生かし、より多くの協力を進めていかなければならない。

  また次のように強調した。東南アジア諸国連合(ASEAN)との善隣友好と互恵協力を強化することは中国の揺るぎない政策だ。ASEANとの善隣友好協力条約の締結交渉を積極的に進め、21世紀の海上シルクロードの構築とアジアインフラ投資銀行の設立を共同で推進し、中国·ASEAN自由貿易圏のレベルを引き上げることを中国は望んでいる。シンガポールは来年、ASEAN·中国関係調整国としての任務を引き継ぐことになっており、シンガポール側と手を携え中国·ASEAN関係をより大きく発展させていきたい。

  楊国務委員は、今年9月南寧で開催される中国·ASEAN博覧会と11月北京で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議に出席するリー·シェンロン首相に歓迎の意を表し、双方がコミュニケーションと連携を強化し、関連会議が前向きな成果を収めるよう促し、アジア太平洋地域の貿易の自由化と利便性を推進、地域の繁栄を促すことを望んでいると表明した。

  楊国務委員は南中国海問題に対する中国の原則的立場についても説明した。

  リー首相は次のように表明した。シンガポールは双方が国交樹立25周年を新しい一里塚として両国の協力がより大きな成果を収めるよう促すことを望んでおり、国交樹立25周年を記念するため双方が指導者の相互訪問を実現することを望んでいる。習近平主席のシンガポール公式訪問を歓迎する。シンガポールはASEAN·中国関係の発展を促すため建設的役割を果たしていきたい。出席することになっている中国·ASEAN博覧会とAPEC非公式首脳会議に期待しており、中国側と協力してこの二つのイベントを成功させたい。南中国海問題に対する中国側の立場をシンガポールは重視しており、各国が共に努力し、南中国海の平和と安定を守ることを望んでいる。

  楊国務委員は同日、ターマン·シャンムガラトナム副首相兼財務相、ゴー·チョクトン名誉上級相、K·シャンムガム外相と個別に会見し、両国関係と実務協力を発展させる問題や共に関心を寄せる国際·地域問題について突っ込んだ意見交換を行った。

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