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歴史を銘記し、平和を堅守するーー国連の第二次世界大戦終結70周年を記念した特別会合について記す
2015年 5月 7日9:35 / 提供:新華網日本語

 【新華社国連5月7日】5日、第二次世界大戦終結70周年を記念した特別会合が行われ、各国代表が発言の中で戦争の歴史を振り返り、国連創設の趣旨と原則を再び言明し、平和を大切にし、戦争を回避するように呼びかけた。

  会合が始まる前に、国連の潘基文事務総長とクテサ第69回国連総会議長が国連本部·事務局ビル前で一本のしだれ桜を植えた。潘事務総長は、このような方式を通じて、『国連憲章』規定の使命を執行するプロセス中で犠牲となった人々を偲び、国連の創始の目標や理想への承諾について重ねて表明したいと述べた。

  記念会合は国連の総会ホールで行われた。中国の劉結一国連常駐代表は、世界反ファシズム戦争の勝利は、中国人民を含む世界の人々が莫大な代価を支払うことによって取って代えられたものだ。この戦争は世界の人々に重要な啓示も残しており、我々は永遠に銘記するに値すると述べた。

  劉結一代表は次のように述べた。我々が歴史を強調するのは、憎しみを抱き続けるのではなく、平和への憧れや堅守を人々に呼び起こすためなのだ。戦争の悲惨さしっかりと記憶にとどめてようやく、平和の尊さを大切にすることができる。歴史を銘記してようやく、真に未来を切り開き、『国連憲章』の中で「今世代の人類が2度経験した言葉にならないほど悲惨な戦禍に遭うのを後世が避けるよう望む」の趣旨を実現させることができる。

  チュルキン·ロシア国連常駐代表は発言した際、ソ連の大祖国戦争勝利の歴史を振り返った。チュルキン氏はその後すぐに、戦争は欧州に限らず、東側でも残酷な戦争が起きており、1945年9月まで続いた戦争が、中国などの多くの国に莫大な損失をもたらしたと述べた。チュルキン氏はまた、第二次世界大戦の終結と国連の創設は密接に関連しており、国連はその後すぐに国際関係のシステムにおける新たな中心になったと述べた。

  Harald Braunドイツ国連常駐代表は、次のように述べた。国連の総会ホールで、我々ドイツ人は今日謙虚に頭を下げ、数百万人もの第二次世界大戦の被害者を偲ぶのだ。ドイツは第二次世界大戦の罪に対し責任があることをすでに認めている。この責任は我々が永遠に負ってゆくだろう。今だに、我々が寛大に許されたことに対し恥ずかしく思いまた心から感謝している。Braun氏はドイツは国際秩序を強化·強固することによって国際の平和と安全を守る責任があるとの見解を示している。

  これに比べ、日本の吉川元偉国連常駐代表は発言した際「我々の行為はアジ

  ア諸国の人々に苦痛をもたらしました。私たちはこれに対し決して見て見ぬふりをすることはできません。」と述べただけで、その後、吉川氏は日本が「国際平和と繁栄に対して行った貢献や国連への支援」について大量に語った。

  イギリス、フランス、ポーランド、朝鮮、インドなどの数十カ国の代表も記念会合で発言し、第二次世界大戦の被害者を偲び、『国連憲章』の趣旨と原則への堅守について承諾した。

  今回の第二次世界大戦終結70周年を記念した特別会合は国連総会が今年2月に採択した決議によって召集されたもので、今年の国連による世界反ファシズム戦争勝利および国連創設70周年を記念する活動の重要な構成部分でもある。


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