中国の第12期全国政治協商会議第3回会議は2日午後5時までに合わせて979件の提案を受け取り、そのうち657件を立案した。

　今年の提案を見ると、その内容には3つの特徴がある。

　一、 中心となる問題をめぐって、大局を見据えていること。委員らは経済発展の「新常態（ニューノーマル）」に適応し、経済の安定的な発展を保ち、「一帯一路（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）」戦略の積極的な実施などについて多くの意見を提案した。

　二、 改革の全面的深化、法に基づく国家管理の全面的な推進をめぐって意見を出していること。具体例として、財政·税収の金融体制改革、開放的な経済新体制の構築、人民法院（裁判所）改革の推進などに関する提案などが挙げられる。

　三、 国民生活の改善や、社会保障問題の強化をめぐって、政治に参加し政策を討議していること。委員らは教育、就職、医療衛生、養老、環境問題の管理などの国民が関心を寄せている問題について意見を出した。