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W杯開催でブラジル料理シュラスコがホテルで人気に
2014年 6月 18日14:40 / 提供:人民網日本語版

 ワールドカップ2014ブラジル大会(W杯)をバーで観戦したり、ビールと焼き鳥で観戦しながら、皆で盛り上がった雰囲気を楽しむという人も多い。そのため、少し焦り気味の「高級ホテル」もあるかもしれないが、ブラジル人のコックを雇ったり、本場ドイツのビールを提供したりしているレストランで、外国人の客と一緒にW杯の雰囲気に浸るというのは、高級ホテルにしか成しえない「技」でもある。激戦が繰り広げられるW杯と同じく、各高級ホテルもこの商機を逃すまいと、営業時間を延ばすなどして、しのぎを削っている。

 ドイツビールが飲めるケンピンスキーホテルの「Paulaner Brauhaus」は、平日でも予約が必要なほどの人気ぶりだが、W杯が始まると、スタッフは「席からテレビの画面が見えますか」と聞かれることが多くなったという。客がビールを飲みながらサッカー観戦ができるようにと、元々大型テレビ2台が設置され、常にサッカーの試合を流していた同店は、これまでにそのような質問を受けたことがなかったものの、W杯が始まるとそれが「重要な問題」となった。スタッフの石さんは、「確かに死角がある。それがサッカーファンにとって一番気になるところ。夜7時以降になると、客が増え満席になる」と語る。歌華ニューセンチュリーホテル北京でも、パウラナーのビールやモンヒスホーフ?シュヴァルツやケストリッツァーの黒ビールなど、ドイツ本場のビールが飲める。

 「ドイツ本場のビール」というのが、各ホテルが客を呼び込む必殺アイテムとなっているが、「美食」も大きな武器になる。ザ・リッツ・カールトンやヒルトンなどのホテルのレストランでは、韓国料理やイタリア料理など、各国の料理を楽しむことができる。W杯開催期間中は、応援する国の料理が食べられるレストランに、サッカーファン達が訪れている。

 現在、多くの高級ホテルがブラジルの肉料理「シュラスコ」をメニューに加えている。ホテル?北京民族飯ではW杯期間中、ブラジル料理が人気となり、ブラジル人のコックは、猫の手も借りたいほど忙しいという。北京で、シュラスコは決して珍しい料理ではないが、ブラジル人のコックがブラジル料理を作っているとなると、W杯期間中、北京にいながらもブラジル気分に浸ることができ、人気を集めているのだ。同ホテルのバイキングホールのスタッフは、「W杯期間中、フェイジョアーダやシュラスコ、パステルなど、ブラジル料理を提供しているほか、20元(約330円)払えば、ブラジルのお酒カシャッサの作り方も習える」と語る。

 ほとんどのホテルのレストランは通常夜12時ごろに閉店するが、W杯の試合は、中国時間の深夜に行われるため、閉店時間を延長しているホテルもある。民族飯店は、バイキング営業終了後も、おやつやビールを買えば、一晩中W杯の試合を観戦できるよう、24時間開放している。

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