アニメ『夏目友人帳』のエンディングテーマを歌い、映画『海角七号』に出演し挿入歌を歌い、中国でも絶大な人気を誇る日本人歌手?中孝介さんが16日、北京の糖菓クラブで「中日交流友好公演(北京)」を行った。公演直前、「島唄の王子」と称される中孝介さんは新華網記者のインタビューをうけ、音楽のこと、中国に対する思い、中日関係の未来への期待について語ってもらった。
中国ファンは熱狂的で、音楽は国境を越える
デビューした2006年に始めて台湾に行き、シンプルライフというイベントに出演した中孝介さんは、同イベントを見に来た魏徳聖監督に誘われ、映画『海角七号』に出演することになった。それが中孝介さんと中国の結びつきの始まりだといえるだろう。
『海角七号』とその挿入歌の『それぞれに』が話題になり、中孝介さんは多くの中国人から支持を得た。それからも中国各地で数回ものコンサートや公演をやってきた。中さんによると、中国で行ったコンサートはどれも忘れられないもので、嘗て北京の人民大会堂で開かれた「中日文化?スポーツ交流年」コンサートに出演したことが重大な意義があり、一番印象に残っているという。
中国ライブの感想について、中国のファンは熱狂的で、バンドのイントロが聞こえないぐらいの歓声を上げたことがあると語った。純粋に音楽が好きな人たちが集まる空間では、音楽は共感される架け橋となり、国境を越えていた。
民族音楽に夢中、韓紅さんとコラボしたい
8年間、多くの中国人ミュージシャンとコラボしてきた中孝介さんは、中国の民族音楽に夢中しているそうだ。本人によると、昨年末にリリースされたカバーアルバムの収録曲で、一番好きなのはソウルフルな歌?「青藏高原」で、機会があれば中国人歌手の韓紅さんや李娜さんとコラボしたいという。
中国は発展が速く、未来にも重要視
中孝介さんは近年、中国の発展を評価し、来るたびに都市化のスピードが非常に速く感じると述べた。一方、中日関係の難局は中孝介さんの仕事にも影響を与えた。今回のイベントは2012年4月に上海でライブをして以来2年振りの中国公演だ。中日関係の影響で、中国での仕事が何度も撤回されたが、中孝介さんは、政治的問題がいつ消えるかと不安を抱きながらも、そういう問題があっても歓迎してくれるファンの為に一生懸命よい歌を歌いたいと示し、民間的交流がたえず推進されるべきで、これからも伝統が大事にされる中国で、より多くの人に島唄を紹介したいと語った。