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中国人作家、閻連科氏がカフカ賞受賞 村上春樹氏に次いでアジアで2人目
2014年 5月 30日14:33 / 提供:新華網日本語

 【新華社北京5月30日】河南省出身の著名な作家、閻連科氏が2014年度のフランツ カフカ賞を受賞した。中国の作家では初めての受賞で、2006年に村上春樹氏が受賞して以来、アジア人の作家では2人目。

 続々と届く祝辞に対し、閻氏は28日、「何が起きたのか全く分からなかった。賞への推薦や評価も一切知らなかった」と取材に答えた。

 閻氏は今年10月末にチェコの首都プラハで賞と賞金1万ドルを受け取る予定で、「受賞は数日のことに過ぎず、去ってしまえば日常生活や創作に影響はない」と話す。

 閻氏の受賞は中国文学界に大きな反響を呼んだ。ある学者は、近年、莫言、余華、閻連科各氏の文学作品が相次いで国際的な賞を受賞したことは世界の文学界が中国語の作品と中国の作家を重視していることを示すもので、中国文学が世界に広まることにプラスになると見ている。

 中国文学界の「不条理文学の巨匠」と称賛される閻氏は1958年河南省嵩県に生まれ、河南大学政治教育学科、解放軍芸術学院文学科を卒業。徴兵に応じ軍に入隊後創作活動を始め、プロの作家になった。現在、中国人民大学文学院教授。これまでに魯迅文学賞、老舎文学賞など中国の文学賞を多数受賞。代表作は「日光流年」、「受活」、「丁庄夢」、「風雅頌」、「四書」など。作品は仏、英、独、日、韓、スペイン、ノルウェー、デンマーク、モンゴルなど20以上の言語に訳され、昨年、英国の文学賞、国際ブッカー賞の候補に選ばれた。

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