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総括:カンヌ8日目はフランス映画人が集い合う
2014年 5月 23日12:40 / 提供:新華網日本語

戛

「ザ サーチ」の監督アザナビシウス(右)

 【新華社カンヌ5月23日】第67回フランスカンヌ国際映画祭は21日、8日目を迎えた。同日、放映されたコンペティション部門の作品2本『ザ サーチ(原題)』、『アドゥー オ ランガージュ(原題)』及び非コンペティション部門の『愛され過ぎた男』は、いずれもフランス監督作品であるため、カンヌ映画祭は一時的に、フランス映画人で賑わう舞台となった。

 アカデミー最優秀監督賞を受賞したミシェル アザナビシウス監督は、『アーティスト』に続く2作目で、最高賞パルムドーム賞に挑む。アザナビシウス監督の「ザ サーチ」は、1999年のチェチェンを舞台に、「人道主義」の視点から、戦争によって変貌した4人の生活を描写している。

 アネット ベニング、ベレニス ベジョなどの有名俳優がこの映画に出演している。アザナビシウス監督は、この作品の内容を説明した際に、「私の作品はすべて強い願望から誕生している。この映画を撮影した理由は数多いが、これまでの映画にない物語を描きたいと思ったことが主な理由。」と語った。

 フランスの名監督で、83歳のはジャン リュック ゴダール監督は、新作映画の代表的な人物の1人。1970年代以降、その政治色と実験性の強い作品は、カンヌ映画祭に何度もノミネートされた。ゴダール監督の新作『アドゥー オ ランガージュ』はコンペティション部門にノミネートされ、映画祭のティエリー フレモー芸術ディレクターは、カンヌ映画祭はこのベテラン監督を「誇り高く」を迎えると表明した。しかし、ゴダール監督はカンヌに姿を現さなかった。

 現地時間21日午後、映画作品の出演俳優たちがレッドカーペットに登場した後、『アドゥー オ ランガージュ』が放映された。このわずか70分の3D映画で、ゴダール監督は飛躍的で強いインパクトのある画面を使用し、登場人物の経歴と視点から、監督本人の人生観、自然観及び映画観を表現している。ゴダール監督の作品は、カンヌ映画祭のコンペティション部門にこれまで6度、ノミネネートされているが、受賞はしていない。

 同日、非コンペティション部門で放映された『愛され過ぎた男』は、実際に起きた出来事を題材にしている。この作品にはフランスの有名俳優、カトリーヌ ドヌーブ、ギョーム カネなどが出演している。

 第67回はカンヌ国際映画祭は5月14日に開幕し、5月25日まで開催されるが、閉会式と授賞式は24日夜に開催される。コンペティション部門ノミネート作品は18作品に上る。

 

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