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上海の出版関係者:渡辺淳一氏は現代男性の代弁者
2014年 5月 6日16:43 / 提供:東方ネット
上海ブックフェアで、読者のサイン会で、読者に筆でサインする渡辺淳一さん

 日本の作家渡辺淳一氏が4月30日に死去したと日本の共同通信が伝えた。日本のある出版社のスタッフによると、渡辺氏前立腺がんのため、東京の家で療養を続け、治療無効で死去した。

 渡辺氏は日本で幅広い読者を持つだけでなく、中国でも非常に人気だ。人生の最後の10年間で、上海を数回訪れた。最後は2010年万博開幕の前で、都市読書の万博フォーラムに参加した。自分の作品が中国の読者に好まれることに対して、「日本と中国は相互に影響している。私の小説が中国で人気なのは、両国の文化の交流と相互影響と関わることだ」と、渡辺氏は分析した。

 『渡辺淳一自選集』責任編集者の季元氏によると、渡辺氏は非常にまじめだ。上海ブックフェアで、読者のサイン会で、読者に筆でサインした。まず、読者の名前を聞き、書いて、アシスタントに印鑑をつけてもらったが、ティッシュで拭いてから、読者に渡すというプロセスだ。読者へのサインのスピードは遅いが、気持ちが読者によく伝わった。パソコンができなくて、鉛筆で文章を書き続けていた。

 文章を書くことに対して、渡辺氏は小説家として、文学を通して、人間そのものを検討し、質問を出すことだという。男女の愛情に着目し、社会問題に触れる。愛の本質と情欲の恐怖の感じを分析するのも、人間を理解する手段だ。かつて医学を捨てて、文学に従事したのは、病院での心臓移植のためだ。医者と作家は、人間を研究するキャリアで、両者の角度とルートが違うだけだ。医者は理論で、人間を分析し、文学は人間の感性、精神レベルから、普通の人が説明できないことを説明することだ。

(編集:曹 俊)

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