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「渡辺淳一氏は中国人に日本文化の窓を開けた」
2014年 5月 6日16:21 / 提供:中国国際放送局日本語放送

 「彼は中国の改革解放30年の中で、中国の一般庶民がもっとも早く知った日本現代作家の1人だ」

 5日、日本の作家渡辺淳一さんが亡くなったとのニュースが出た後、中国のネットユーザー1万人以上がミニブログやWechatを通じて渡辺さんを追悼した。

 「自分の印象では、まず渡辺淳一、それから村上春樹。この2人の日本人作家が最も中国人読者に愛されている」

 渡辺さんが晩年に書いた作品の出版権を仲介した上海人民出版社の編集者曹楊さんはそう話した。

 文化学者の張頤武さんは、「渡辺淳一氏の作品は複雑で微妙な日本文化の特色があるが、一方では世界に通じる内容もある」と話している。

 中国の出版界では、渡辺さんの作品の出版権は激しい争奪戦が繰り広げられました。多くの出版社の編集者は、「晩年になっても作品を創作する活力と意欲は衰えなかった。たとえば、『鈍感力』という言葉は日本語にはなかったが、渡辺淳一氏が作った新造語だ。その作品を完成したとき、彼はすでに70を超えていた」と評価している。

 渡辺さんは晩年になっても、日中両国の文化交流をサポートしていた。文化芸術の評論家は、「他の日本作家とともに、渡辺さんは中国人が現代の日本文化を知るための窓を開けた」としている。

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