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オリバー・ストーン:中国映画の代表はもう「カンフー映画」であるべきではない
2014年 4月 21日13:13 / 提供:新華網日本語

 「中国映画の発展、変化がとても速く、私はとても関心を持ち続けてきました。」第4回北京国際映画祭に出席中の著名な監督、オリバー・ストーン(Oliver Stone)は記者の取材に応じた際このように語った。

 今年の68歳のオリバー・ストーンは正真正銘のアメリカ人で、かつて『ウォール街』『ベトナム戦争三部曲』などのもの静かで、歴史感に富んだ映画により、世間の人によく知られていた。ここ数年、彼のドキュメンタリー映画『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史(Oliver Stones Untold History Of The United States )』は人々が米国を理解するもう一つの窓口となっている。オリバー?ストーンの眼に映る現代中国は活力に富んだ賑わい栄えた土地で、一つの創作のインスピレーションを満たす天地だ。

 中国の映画市場のこの数年の飛ぶように速い変化を目の当たりにし、オリバー・ストーンはたいへんな興奮を覚えたという。彼は、米国で多くの中国映画のDVD版を見たことがあり、陳可辛(ピーター・チャン)監督の『中国合?人(中国の共同運営者)』や王家衛(ウォン・カーワァイ)監督の『一代宗師(グランド・マスター)』などの映画はみなとても素晴らしかったと語っている。彼が最も好きなのはやはり「カンフー映画」の『葉問 (イップ・マン)』で、特に甄子丹(ドニー・イェン)の演じる戦いの場面は、たいへん強いリアル感があるという。

 オリバー?ストーンは、次のように述べた。「私は、中国を代表する映画はもうカンフー映画であるべきではないと思います。」何年も前に、中国の5世代目の監督である張芸謀(チャン・イーモウ)、陳凱歌(チェン・カイコー)が世界に中国を紹介しており、『紅いコーリャン』などの作品は彼の心の中で規範となっていると語った。ここ数年、彼は新生代の映画により関心を持っており、たとえば『北京がシアトルにあう』『ザ・モンキー・キング西遊記』などで、内面から現代中国映画の新たな気概を感じとっているとのことだ。

 オリバー・ストーンは、すべての国の映画監督は自分の国の歴史により関心を持ち、映画で記録して、孫や後代に残してゆくべきだと考えている。彼は、次のように述べた。「中国のストーリはいつもたいへん複雑で、すばらしい映画の題材に満ちています。」中国映画が潜在力に溢れ、より多くの監督がこの「トーチ」を受け取ることができ、一層多くの人々に中国文化を理解させることができるよう望んでいる。

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