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第8回大中物産杯日本語弁論大会、中日文化を面白く比較
2014年 4月 14日17:02 / 提供:中国国際放送局日本語放送

 「第8回大中物産杯日本語弁論大会」は12日、北京伝媒大学で開催されました。この日は、応募者200人余りから選出された弁士16人が、約500人の来場者を前に熱弁をふるった後、審査員からの質疑応答もあった。

 今回のテーマは「素敵な出会い」、「ここが面白いよ 中国と日本の文化」、「もしも一つだけ願いが叶うなら」の3つでした。優勝は北京大学の馮立さん(大学院1年)で、大学の卒論テーマでもあった中日のトイレ文化の比較を淀みない日本語で語った。準優勝は、大学の進学と共に、故郷の上海から北京での暮らしを始め、当初の不安だった日々を乗り越え、たくましく新しい自分を探す旅を始めたという成長過程を自然体で語った、北京外国語大学の楊亦沈さん(本科1年)だった。日本人留学生との付き合いから初めて知った日本の「割り勘文化」と中国の「奢り文化」を比較し、ユーモアを交えながら話した北京第二外国語大学の孫浩傑さん(本科4年)が3位になった。

 このほか、その場でサプライズ発表された審査員特別賞は、人生や出会いについて哲学的に考えたことを理路整然と語り聞かせた、天津外国語大学の駱楚雄さん(本科3年)が受賞した。

 審査員の西園寺一晃さんは、「大変レベルが高く、激戦だった。とりわけ、今年は男子の応募者が多くなったことを嬉しく思っている」と話し、日中経済協会北京事務所の田村暁彦所長は、「日本文化に強い関心を抱き、深くまで理解している。将来はぜひ日中の架け橋になるよう願っている。希望に溢れた大会だった」と感想を述べた。一方、審査委員長である月刊誌『人民中国』社の王衆一編集長は、「中国文化及び中国社会そのものへの勉強ももっと深めてほしい」と希望も出した。

 同弁論大会は日本の商社・「大中物産」などが主催し、北京と天津の13大学の日本語学習者を対象に、2006年から年に1度開かれている。この日は本戦に先立って、「私と日本語」をテーマに、10人の弁士による「初級の部」も行われた。

 大中物産の河窪博史社長は、「学生の皆さんの志の高さと、日本語教師の皆様の熱心なご指導により、年ごとに完成度の高い弁論内容になっている」と今年の大会を高く評価し、今後も継続的な開催支援に意欲を見せていた。

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