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ドラマ「僕のいた時間」に見る日本ドラマと韓国ドラマの違い
2014年 3月 7日9:54 / 提供:人民網日本語版

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 中国の動画サイト「で同時配信してるドラマ「僕のいた時間」

 中国の動画配信サイト「愛奇芸」では現在、俳優・三浦春馬主演のドラマ「僕のいた時間」の同時配信が行われており、大ヒットした昨年の「半沢直樹」に続いてネット上で大きな話題を呼んでいる。

 同ドラマで、三浦春馬が演じるのは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症する大学生・澤田拓人。ALSとは筋肉が徐々に衰えて呼吸困難に陥り、最終的には人工呼吸器をつけないと死に至ってしまう病気だ。難病に侵され、命のリミットがあると初めて意識した澤田拓人は、恋人や家族とどう向き合うのだろう?三浦春馬は難病と闘い、今を生きる青年の姿を演じている。

 難病を患った時、残りの人生とどのように向き合えば良いのだろう?自暴自棄になってしまうのか?それとも残りの人生を輝かしいものにするのか?深い哲理を含んだ同ドラマを、中国のネットユーザーらは「感傷的で心が痛くなるドラマ」と評価している。

 中国では最近、韓国ドラマ「星から来たあなた」による熱い韓流ブームが巻き起こっている。そんな中、熱狂的なドラマファンは「星から来たあなた」と「僕のいた時間」を対比し、その違いについて語り合っている。

 あるネットユーザーは、「『星から来たあなた』に夢中になり、動画配信サイトに最新話がアップされるのを、今か今かと首を長くして待っていた。そんな時に、『僕のいた時間』の配信も始まった。つなぎにこのドラマを見ようと思っていたが、意外なことに『僕のいた時間』にも心を奪われてしまった。『星から来たあなた』の最新話が出る日まで、このドラマを見て待ち続ける辛さを癒やすことに決めた」と語っている。

 現在、中国では、テレビだけでなく、便利なインターネットを通して日本や韓国のドラマが配信され、ドラマファンにとってはうれしい限り。配信日も、日本や韓国の放送日とほとんど差はない。また、インターネットというプラットホームは、日本ドラマファンと韓国ドラマファンが「日流」と「韓流」をめぐって意見を交わす場所ともなっている。

 ドラマのテーマに関して、ネットユーザーらは、「日本のドラマは一般大衆や無名の人の生活を描くことが多く、積極的で向上心に満ち、夢をつかむことを教えてくれる。また、奮闘しながら前に進み、その結論も予想がつかない」と分析している。一方、韓国ドラマは、「童話の中の王女や王子が登場することが多く、非現実的な夢の世界で、涙を誘うばかり。始まったと同時に結末が予測できる」としている。

 ドラマのストーリーの展開の違いにもネットユーザーは目を向けている。あるネットユーザーは、「日本のドラマでは、登場人物が笑顔で毎日を過ごし、一生懸命生きている。その姿に私はパソコンの前で感動の涙を流している。一方、韓国のドラマでは登場人物がまだ涙を流し続けているのに対し、パソコンの前で私は『なんでまだ死なないの』と憂鬱な気分になる」と結論づけている。

 また、「僕のいた時間」が中国のネット上で配信されるようになり、あるネットユーザーは、「日本のドラマと韓国のドラマの大きな違いは、後者は視聴者を楽しませるのに対し、前者は何かを考えさせたり、学ばせたりする点だ。日本のドラマを見ていると、その過程で人生についての問題や命の意義などを常に考え、思考が刺激される。セリフやストーリーの組み立てなど詳細に至るまで、深い意義がある」と感想を語っている。

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