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北京中軸線の古建築、現存は32カ所
2014年 1月 20日16:05 / 提供:中国国際放送局日本語放送

 中国の学者が10年以上にわたって研究した結果、北京の中軸線にある古建築は一部取り壊されたものの、主な建築物はよく保存されており、元・明・清の3つの時代に建てられた32カ所が現存している。

 これについて、中国科学技術史学会建築史専門委員会の郭超副主任は、「北京の中軸線は長さや規模、歴史の古さ、文化的内容の豊富さ、建築計画の緻密さなど人類の都市計画と建築史上の奇跡ともいえる」と評価している。また、郭副主任によると、元から清の時代まで、北京には宮殿・橋・門・楼閣・亭などが64カ所建造されていたが、20世紀初めには45カ所だけになった。

 また、北京にはもともと6重の城壁があったが、1970年代まで残ったのは故宮の城壁だけだった。しかし、中軸線の建築計画や建築群は元から清の時代までの首都の風景をほぼ保存している。これは、中国の古都の最高レベルの建築様式を代表するもので、古都計画の「生きた化石」となっている。

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