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冬の味覚「牡蠣料理」で健康増進を―糖尿病・二日酔い・女性の美肌にも効果的!
2013年 12月 29日10:33 / 提供:新華網日本語

 

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 2013年12月27日、「中国料理 君ちゃん」の張(ジャン)料理長は、牡蠣が苦手な人でも美味しく食べられる、「牡蠣の長ネギ炒め」の達人だ。牡蠣に片栗粉をつけて高温で揚げ、長ネギ、キクラゲ、タケノコ、赤ピーマンなどと一緒に炒める胡椒風味の人気メニューだ。

 牡蠣は必須ミネラルの亜鉛を一番多く含んでいる健康食材だ。牡蠣に含まれる亜鉛は100gあたり13.2mgもある。他に多く亜鉛が多く含まれる食材にビーフジャーキー8.8mg、煮干し7.2mg、豚肉レバー6.9mg、ほや5.3mgなどがあるが、それと比べても圧倒的な含有量である。成人男性の1日の推奨量が9mg 、女性が7mgであるので単品で推奨量を摂取出来る唯一の食材と言える。亜鉛を必須成分とする酵素は200種類以上あり、発育を促し、傷の回復を早め味覚を正常に保つ効果がある。逆に亜鉛が不足すると子供では成長障害、成人では貧血、味覚異常、皮膚炎、うつ状態に陥ることもあり、なくてはならない存在。

 19日に日本厚生労働省から5年に1度の糖尿病調査の結果が発表されたが、2型糖尿病の患者とその可能性がある予備群は、推計で合わせて約2000万人強。糖尿病の原因の1つに「インスリン分泌の低下」が以前より指摘されていた。9月に順天堂大学が理化学研究所、杏林大学、慶應義塾大学との共同研究により「亜鉛分泌が少ないことによって起こる肝臓におけるインスリン代謝の亢進(こうしん)」が発表され、亜鉛不足が糖尿病発症に大きく関わることが明らかにされた。

 牡蠣には他にタウリン、アラニン、グリシンといったアミノ酸も多く含まれる。タウリンには肝機能を高める、コレステロールを低下させる、血圧を正常に保つ、心臓の機能を高めるなどの効果もあり二日酔いにも効果抜群である。また女性の美肌効果が期待出来るビタミンB類も豊富に含まれている。ビタミンB類には肌の炎症を抑え細胞の再生を促す効果があるのは有名である。

 料理方法も生食、フライ、焼きもの、鍋物と多種多様で和食、中華、イタリアンと各国でも食されている。糖尿病、二日酔い、女性の美肌にも効果が高く美味しい牡蠣料理は今年の冬にお薦めの料理である。

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