2013年12月26日、今年の中国で最もブレークしたのが、チャン・イーモウ（張芸謀）監督が発掘した女優ニー・ニー（倪［女尼］）。ファッションから健康誌まで、著名雑誌のカバーを計30回も飾る人気ぶりを見せた。

　1988年生まれで25歳のニー・ニーは、2011年のチャン?イーモウ監督作品「ザ・フラワーズ・オブ・ウォー」で一般からヒロインに抜てきされた。同作は興業収入が6億元（約100億円）を突破し、同年の中国語映画の興収トップを獲得するヒット作に。このため、シンデレラガールのニー・ニーも一躍スターの仲間入りを果たした。国際派女優チャン・ツィイー（章子怡）もチャン・イーモウ監督に見いだされスターになったという背景から、「ツィイー2世」の呼び声も高い。

　「ザ・フラワーズ・オブ・ウォー」だけにとどまらず、今年は出演作3本が公開されたほか、ファッションアイコンとしても人気沸騰。さらに、著名雑誌のカバーに登場したのは計30回と、他の人気女優を抑えてダントツの1位となった。「コスモポリタン」「フィガロ」「ハーパーズ・バザー」といった女性ファッション誌にはじまり、男性ファッション誌「Men’s Uno」にも登場。結婚情報誌や健康誌、中国を飛び出して香港版「marie claire」のカバーも飾った。

　今年はアンジェラベイビー（楊穎）らと並んで、「若手4大女優」の1人と呼ばれる成長ぶりを見せた。またモデルとしても評価が高く、テーマに合わせ表情から雰囲気まで自分を自在にコントロールし、作品のたびに違った顔を見せるところが、カメラマンがこぞって起用したがる理由だという。