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第9回「中国人の日本語作文コンクール」授賞式が北京で開催
2013年 12月 16日12:33 / 提供:新華社

 「第9回中国人の日本語作文コンクール」入賞者の授賞式・日本語スピーチ大会が近日、北京にある在中国日本大使館の大ホールで行われた。同作文コンクールは、日本僑報社と日中交流研究所が主催、日本外務省、在中国日本国大使館、中国日本商会、北京日本人会などが後援、株式会社ドン・キホーテと朝日新聞社、東芝国際交流財団が協賛したのだ。

  最優秀賞である日本大使賞は国際関係学院の李敏さんの作品「カルタ・カンタービレ」が受賞し、一等賞には、中国医科大学の李渓源さん、首都師範大学の趙思蒙さん、南京大学金陵学院の毛暁霞さん、華僑大学の李佳南さん、西安外国語大学の張佳茹さんの作品が選ばれた。

  授賞式で挨拶に立った在中国日本大使館の木寺昌人大使は、日本語を学ぶ中国人学生に対し、両国の友情をつなぐ架け橋になって欲しいと激励した。木寺大使は、「まるで和歌のように、思わず歌い出したくなるような作品」と李さんの作文を称賛した同時に、また「一等賞に選ばれた作文は全て極めて優秀で、皆さんが中国の各地で地道な努力を続けていることに非常に感動した。皆さんは両国関係の今後について心配していることと思うが、私はこれからも友好関係が続くと固く信じている。皆さんとともに努力していきたい。」と語った。

 授賞式に出席した中国人学生は、自分たちの学んだ日本語を大いに役立てて両国間の友情の架け橋となることを木寺大使に約束した。

  日本僑報社の段躍中編集長によると、第9回「中国人の日本語作文コンクール」のテーマは「感動」で、締め切り日の5月31日までに届いた2938篇にも上る応募作は、29地域、計166校の生徒から寄せられた。いずれの作品にも、自身の経験や親類、友人などから聞いた話まで、『中国と日本にまつわる感動エピソード』が、一般的な中国人学生の目を通して生き生きと描かれていた。

  この「中国人の日本語作文コンクール」は2005年から開催されており、毎回100校以上の学校から3000篇近い応募が寄せられ、近年では中国在住の日本語学習者から熱い注目を集めるコンクールとなっている。また、同コンクールの上位受賞者の作品は毎回書籍としてまとめられ、日本僑報社から出版される。これまでに出版された9冊の受賞作品集は、出版後、日中両国で大きな反響を呼んでおり、中でも第二回の受賞作品集『壁を取り除きたい』は朝日新聞の書評委員により2006年の「お薦め 今年の3点」のひとつに選ばれたほか、第8回の受賞作品集『中国人がいつも大声で喋るのはなんでなのか?』は、読売新聞とサンデー毎日で大きく取り上げられた。

 また、今回のコンクールで受賞した作品はすべて第9回の受賞作品集『中国人の心を動かした「日本力」』に収録され、日本で出版された。次の第10回中国人の日本語作文コンクールのテーマ「ACG(アニメ・漫画、ゲーム)と私」が発表された。