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「土豪か否か」を判定する計算式、ネットで話題
2013年 11月 12日10:19 / 提供:人民網日本語版

 「土豪」は、最近のネット大流行語だ。しかし、「土豪」の正しい定義については、誰も知らない。ある求人情報サイトがこのほど、「メンツ指数が0.7以上の人は土豪」という「土豪の定義」を発表した。同サイトはさらに、「メンツ指数」を算出するための公式を公開、ネットユーザーは続々と、この公式を使って自分の「メンツ指数」を試算したが、残念なことに、「成金」の条件を満たす人はほぼ皆無だった。あるネットユーザーは、「自分は『土(ださい、野暮ったい)』なだけで、『豪』が全くない。『土豪』とは程遠い」とコメントした。一方、この計算式に疑いの眼を向けるネットユーザーも多く、「たとえ平凡な毎日を過ごしていても、足るを知って常に楽しく生活し、心の内がとても豊かな世界の住人になれる。反対に、もっともっとと欲を出すと、周りを見下すようになってしまうだろう」との見方が上がった。西安晩報が伝えた。

 ○メンツ指数0.7以上で土豪?  

 最近、「土豪」という言葉がネット上で大流行している。北京のあるネットユーザーがこのほど、自分の年収をネット上に公開し、「自分は土豪に入るだろうか?」と他のネットユーザーに尋ねた。年収30万元(約488万円)との投稿に、500件以上のコメントが集まった。このうち、最も賛同者が多かったのは、某求人情報サイトのCEOが投稿したコメントだった。このCEOは、「メンツ指数公式を使えば、土豪か否かを簡単に判定することができる」と書き込んだ。  

 「メンツ指数公式」とは一体何だろうか?「メンツ指数」は、「1-体面を保つ生活を送るための支出/収入」で算出できる。この公式は、北京?上海?広州三大都市における六大業界の高級職を対象に実施した調査に基づいて導かれており、ある人の一流都市での生活が、「メンツ」を保つことができるレベルか否かを測ることができる。このうち、「体面を保つ生活を送るための支出」は、衣食住、交通、観光、レジャーなどの日常経費。「メンツ指数」が高くなればなるほど、生活も「体面を保つ」ことができる。調査によると、「メンツ指数」の平均値は、マネージャークラスの人の場合0.516、総監クラスの人で0.727だった。メンツ指数0.7以上の人は、「土豪」の部類に入るという結論が得られた。  

 また、世帯(夫婦2人)を単位に計算すると、「体面を保つ」生活のための毎月の支出は、住宅ローン3千元(約48800円)、交通費1500元(約24400円)、食費3500元(約56900円)、買物代2千元(約32500円)だった。このほか、「土豪」としてのメンツを保つために、固定費以外に臨時出費として使えるお金が1カ月1人あたり5千元(約81300円)以上必要であることが明らかになった。

 ○ネットユーザー:「生活の質?内容は人それぞれ」  

 「メンツ公式」が発表されると、「全ネットユーザーによる試算」が一斉に行われた。北京?上海?広州に住んではいない多くのネットユーザーも、自分の「メンツ指数」を算出することで、自分自身と「土豪」との格差を再認識した。  

 ネットユーザー「@影之揚」さんは、「僕のメンツ指数は0.35。自分は『土(ださい、野暮ったい)』なだけで、『豪』が全くない。『土豪』とは程遠い」と自嘲気味にコメントした。このほか、「支出が収入を上回り、メンツ指数はマイナスになってしまった」という書き込みもあった。「土豪」ではないネットユーザーは、「生活の面倒を見てくれる土豪さん求む」と冗談まじりに投稿した。  

 しかし、収入がそれほど多くないネットユーザーのなかにも、「土豪」の仲間入りを果たした人もいる。彼らの共通点は「節約家」であること。「ネットショッピングはしない。通勤は地下鉄?バスを利用。外食はせず自炊する。このような生活を送っているだけで、いつの間にか『土豪』になった」-この人は明らかに「土豪モドキ」だが、少なくとも、彼がとても上手に生活を切り盛りしている事実を裏づけている。  

 この「メンツ指数」に疑いの目を向けるネットユーザーも多い。「@湛藍紺碧石」さんは、「生活の質や内容は人それぞれ。メンツ指数は0.7より低くても、体面を保った生活は十分できる。今は実家で暮らしている。毎月の支出は、交通費600元(約9700円)、食費2千元(約32500円)、ネットショッピング代800元(約13000円)、旅行代が1カ月平均500元(約8100円)、その他諸経費500元で、合計4400元(約71500円)だ。月給が約6千元(約97000円)なので、メンツ指数は約0.27。ほとんどお金は残らないが、充実した毎日を送っている」と書き込んだ。「虫虫」さんは、「たとえ平凡な毎日を過ごしていても、足るを知って常に楽しく生活し、心の内がとても豊かな世界の住人になれる。反対に、もっともっとと欲を出すと、周りを見下すようになってしまうだろう」と指摘した。

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