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中華料理、アオサと闘う
2013年 7月 18日9:54 / 提供:新華網日本語

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 美しい海で知られる山東省青島市。しかし今、大変な事態となっている。海水の富栄養化により大量のアオサが発生。海はまるで絵の具でも流したような毒々しい緑色に染められている。ビーチを守るべく懸命の除去作業が続けられているが、別の解決法もありそうだ。

 それは食べてしまうというもの。アオサ愛好家が開発したのがアオサのスープ。チキンスープでアオサを煮込み、溶き卵を流し入れたという一品。青島市のレストランで実際に提供されているのがアオサのクレープ。他にもナッツとアオサの冷菜という料理もある。シェフ一番のオススメはアオサを2時間ほど水にひたした後、熱湯をくぐらせ炒めるという料理だ。

 こうした料理が広がれば、アオサは嫌われ者ではなく皆が奪い合う資源に変わるかもしれない。もっともアオサを狙っているのは料理人たちだけではない。現地の養殖業者はアオサを脱水し、アワビとナマコの養殖用飼料にするという。

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