「優れた映画が上映されなければ、市民の映画祭にはなり得ない」。来月15日から開催される上海国際映画祭のビジネス?ディレクター于侃氏は28日、指定映画館への上映ライセンス授与式で、「毎年上海国際映画祭の中で最も市民に注目される主要部門である映画上映部門の準備に10カ月を費やし、各部門の特色を鮮明に打ち出すことで、注目を集める予定だ」と明らかにした。現在、計約200本の映画を上映するための準備を進めており、6月初旬に上映日程を公開し、8日から正式にチケットを販売するという。「解放日報」が伝えた。
メディアの報道や中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」によると、今年の「トリビュート」部門のヒッチ・コックや小津安二郎、張国栄(レスリー・チャン)、オリバー・ストーン、湯暁丹などの国内外映画人をテーマにした特集上映はすでに市民たちの間で熱い反響を呼んでいるという。28日の記者会見では、映画祭実行委員会はさらに映画ファンにとってうれしい特集上映の目玉を発表した。「長」と「短」というキーワードが含まれている。
フランスのクロード・ランズマン監督が14カ国・地域を回り、11年かけて完成させた第二次世界大戦中のユダヤ人に対するホロコーストをテーマにしたドキュメンタリー映画「SHOAH ショア」(1985)が昨年イタリアのボローニャで復元・修復された。「映画史上最も偉大なドキュメンタリーの一つ」と称賛され、「上映されるたびに、まるで荘厳な葬式が行われているよう」と形容される9時間30分にもおよぶこのドキュメンタリーを上海市民は幸運にも体験することができる。「スペクトラム」部門では、米国のアニメーション製作会社のピクサーが製作した人気短編映画をいくつか合わせたバージョンが特別に上映される。ピクサーの短編が中国で上映されるのはこれが初めて。
今年アカデミー賞に受賞・ノミネートされた映画「世界にひとつのプレイブック」や「リンカーン」、「ハッシュパピー バスタブ島の少女」も「オフィシャル・セレクション」部門で上映される。この部門の見どころには、このほかにも昨年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた韓国キム・ギドク監督の「嘆きのピエタ」や1962年のアカデミー賞作品賞、監督賞など7部門に輝いた「アラビアのロレンス」修復版も上映される。
第16回上海国際映画祭は来月15日から23日まで開催され、今年の閉幕式は初めて上海文化広場で開催される。
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