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日本、「失恋回復手帳」が大ヒット中
2012年 6月 20日10:27 / 提供:人民網日本語版

 「幸せな恋があれば、悲しい恋もある。ずっと秘めていた恋が実らなかったとき、一緒に過ごしてきた恋人と離れることになったとき、あなたはどうやってその傷を癒しますか?」。これは日本で大ヒット中の「失恋回復手帳」に書かれている言葉だ。人民日報が発行する健康雑誌「生命時報」が報じた。

 日本人の多くは、仕事の予定などを記録しておくスケジュール帳を携帯しているが、「失恋回復手帳」は失恋から回復する時間を調査の結果3カ月とし、スケジュールページの日付は個人で記入するようになっている。失恋後の「自分の状態」をグラフ化させるページや失恋したときにオススメの映画、漫画なども載せられており、計36ページ。

 「失恋回復手帳」(600円)を発行しているのは京都で2カ月に1回フリーペーパーを発行している「SCRAAP」。フリーペーパー「SCRAAP」は、クーポン券やイベント情報などが掲載され、地下鉄の駅やコンビニなどで配布されている。同社が2010年にスクラップグッズとして発売(通販)した「失恋回復手帳」は、テレビでも紹介されるなど大反響に。注文が殺到しているという。

 「失恋回復手帳」の表紙には、失恋を動物で表現しようという制作者の考えで、「夜泣く」というイメージのフクロウが採用されている。失恋者も「夜に泣く」というのがその理由だ。

 「失恋回復手帳」の1ページ目を開くと、「新しい恋へのモチベーション」「最近、よく笑っている」「自分のことが好き」など、6つの項目が書かれたグラフがある。ここに自分の状態を記録し、この手帳をつけ始める前と、つけ終えた後で気持ちの変化を比較することができる。書き込めるのは3カ月分で、これは「失恋の回復にかかる時間」について、SCRAPがアンケート調査した結果から。調査結果では平均122日だったものの、手帳を使って自身の内面と向き合えばもっと早く回復できるはずという推測から、3カ月になった。

 日記を書くページの上部には、「生きてるだけで丸もうけ」(明石家さんま)や「あなたが転んだことに興味はない。あなたが立ち上がることに興味がある」(リンカーン)など、著名人による名言が。そのほか、オススメのレシピや快眠できるヨガの紹介、泣ける映画のレビューなど、失恋から立ち直るためのアイデアが豊富に盛り込まれている。

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