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NHK紀行番組「広州・西関地区」編が人気沸騰
2012年 3月 30日17:11 / 提供:人民網日本語版
 広州の旧市街・西関エリアの街並みを収録した紀行番組がネット上で人気を博している。よく知っている風景や隣人が登場することから、現地のネットユーザから「親しみの持てる番組」と評判が高く、このフィルムを観て、それら「馴染みの場所」に足を運ぶ人も多い。これは、日本のNHK放送局が2007年に放送した「世界ふれあい街歩き」という番組の「広州・西関地区」編。インターネットにアップロードされた後、29日の時点でアクセス数は6万回に達し、さらに上昇中という。 南方都市報が報じた。

 この紀行番組は、日本のNHKが北京梅地亜電視(テレビ)センターの共同制作によるもので、2007年12月に放送された。番組は珠江を撮影したシーンから始まり、同じく珠江で終わる。全編44分、歩行者天国になっている街一番の繁華街・上下九路に近い小さな路地が特にフォーカスされている。下九路の彫塑、地元の名物点心「鶏公欖」を売るおじさん、小食街(軽食グルメタウン)、皇上皇ソーセージ店、田料古道の玉細工屋台、恩寧路の粤劇八和会館、銅器を売る屋台など、根っからの広州人にお馴染みの風物が軒並み紹介されている。

 番組では、街の各所を探訪する以外に、3人の地元民への特別取材の模様も放送された。この3人とは、多宝堂獅芸社の肖俊トレーナー、蓮香楼の周栄棟・副総経理、陳家祠館の李卓キ(王へんに其)・館長で、嶺南の南獅文化、飲食文化、建築文化をそれぞれ紹介した。

 N H Kが制作した紀行シリーズ番組「世界ふれあい街歩き」は、計70編、中国をはじめ世界70都市が紹介されている。優酷網にアップロードされたもののうち、「広州・西関」編へのアクセス回数がもっと多く、29日の時点で6万3千回を上回った。

 ■反響

 番組を観て「馴染みの場所」に駆け付けた地元民達

 同番組がネット上にアップロードされると、たちまち地元に長く住む住民からの関心が集まった。日本語で放送され、中国語の字幕はなかったが、番組に登場した人々は広東語と普通語で受け答えしていたため、翻訳は無用だった。

 よく知っている風景や隣人の姿を見た人々は、番組を見てただちに「馴染みの場所」に駆け付けた。ユーザネーム「@SAMMILOVESAMMI」は、「皇上皇ソーセージ店に買物に入り、インタビューを受けている叔母を見つけました! おばさんの古い家も登場しました!買物をしている人たちはみな、叔母のご近所さんです!」と興奮気味に語った。十六甫大街で女性が「西関大屋(広州の伝統的住居)」について紹介を始め、「数本の横木を渡した入り口の門には、3つの仕掛けがあります」と説明すると、多くの人が、「また一つ勉強になった」とコメントした。

 この紀行番組は、古くから地元に住む人々の心に懐かしさを呼び起こした。多くの人々は、番組の「きめ細やかで深い」取材について評価すると同時に、「街中を駆け巡って『かくれんぼ』に興じた日々を思い出しました!」「最後には懐かしさのあまり涙が出ました」といった感動の言葉が殺到した。そして、「我々の宝である文化財や文化を、これからもしっかり守っていかなければならない」という自覚が、より多くのネットユーザの心に湧き起こった。
 

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