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400年の老舗薬屋が博物館へ 初の民間漢方薬博物館が公開
2003年 12月 23日9:28 / 提供:

 明代(1368〜1644年)万暦36年(1608)に創業された御生堂は山西省楡次の白氏により創建され、その後河北省、北京と移転し、現在に至るまで400年近い歴史を有する。現在、白氏の子孫は清代の御生堂の骨董及び長年に渡り集めてきた中国歴代の漢方薬文物を一堂に集め、精髄を選りすぐり、豊台南路の四合荘園に御生堂漢方薬博物館を開き、今月より正式に対外公開される。

 あまり大きくない3部屋の展覧室には、「内府」の二文字が彫られた大きな薬酒の壺から「内経」中に記載される九針まで、また、甲骨文の書かれた龍骨、熊の肝等の珍しい薬剤から清代(1616〜1919年)同治皇帝(1862〜1875年)へ処方した宮廷処方、つぼの各位置が記され且つ絵文ともに優れ侠客小説中の武術の貴重な書物を思い起こさせる鍛錬図、部屋の隅の棚いっぱいに展示された宋(960〜1279年)元(1206〜1368年)明清から国民政府事時代の各薬屋の陶器の土瓶等、約2000件もの展示品が所狭しと展示されている。

 その中には私たちのよく知っている胡雪岩が開いた胡慶余堂の土瓶もあり、この土瓶だけでも展示されているのは主人が集めた一部分にすぎないと言うことで、御生堂には2000件以上もの土瓶があるとのことである。さらに珍しいのは、白館長は多くの老舗が残してきた骨董、清代の乾隆皇帝(1736〜1796年)直筆の額、300年経つ野生の大レイシ、漢方をから煎りした金の鍋も運び込み、壁いっぱいの古い漢方の標本は100年もの歴史があるということで、復元された景観は時空を超え、2、300年前の老舗御生堂薬屋へ我々を誘っている。