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話題になった『母べえ』などが上映、日本映画週間が閉幕
2011年 6月 21日11:30 / 提供:
献花を受ける山田洋次監督

 第14回上海国際映画祭・日本映画週間の最終日である19日午後、上海浦東にある映画館で2008年ベルリン国際映画祭に出品され話題になった『母べえ』などの映画が上映され、閉幕した。

 『母べえ』は日本が太平洋戦争へと歩みを進めていく不穏な時代を舞台に、情愛深い家族の姿を描いた感動作。

 あの暗い時代を背景に、どんな困難を目の前にしても、常に娘たちに精一杯の愛情を注ぐ母であり、獄中の夫を尊敬し信じ続ける妻が、新境地を拓いている。細部にまで行き届いた時代考証の緻密さ、昭和初期の街並みを完璧に再現したオープンセットなど、見どころは豊富だ。

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話題になった『母べえ』

 原作は野上照代のノンフィクション小説。出演は「北の零年」の吉永小百合、「サッド ヴァケイション」の浅野忠信、「武士の一分」の檀れい。監督は山田洋次。

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北京でインタビューに応じる山田洋次監督

 山田洋次監督は北京でインタビューに応じた際に、以下のように述べた。

 「『寛容』 という問題はとても大切なことです。 人間と人間、民族と民族のいがみあい、国と国との対立は悪口をいい出すことからで、それが戦争の始まりと思う。 家族や職場、地域の中でも、寛容の精神を持って常に相手を許すこと、そうやってつきあうことがとても大事」 「人というのは、大声で悪口を言うほうへついつい引きずられてしまう。 とても危険なことだと思います。第2次大戦中、私は少年でしたが、当時の日本人は非寛容そのものだったと、恐ろしく、恥ずかしく思うこともあります……」

(編集:章坤良 写真:北京メディア)

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