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21冊の作品の中国語版権を 渡辺淳一氏「中華料理好きだから」
2008年 6月 3日13:22 / 提供:

 2007年中国で『鈍感力』『愛の流刑地』を出版した後、日本の作家の渡辺淳一氏はまた作品から21冊を選び出し、1日、一括して文匯出版社に授権すると決めた。これは渡辺氏のこれまでの中国での最大な動きになる。

 渡辺氏のこれまでの作品は、小説・随筆・伝記を含め131冊になった。文匯出版社の編集者の張予佳氏が1日に明らかにしたところによると、これらの作品は「渡辺淳一氏自選集」の形で1年以内に集中して出版され、最初に登場するのは新作の『あじさい日記』となり、今月中に読者に届けるという。

 関係者によると、渡辺氏が一気に21冊の作品の版権を譲渡したのは、中華料理への好みと関係があるという。契約締結の際、仲介したメディア人の呉さんは、妻が日本で中華料理レストランを開いており、渡辺氏はそこの常連で、料理への好みで呉さんと友人になった。信用できる人ということで、気前よく21冊の版権を呉さんの紹介で中国の出版社に渡したという。

 張編集者によると、渡辺氏は翻訳に厳しいため、21冊の翻訳者の選択は必ず本人の確認をもらわなければならないという。今回『あじさい日記』の翻訳者は、『菊と刀』を訳したことがあり、日本文化に詳しい。大規模な授権とあって、渡辺氏は7月に上海に来て、宣伝活動を行なうという。

(実習編集:王 燕華)