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教育部、初の大学新入生心理健康調査を実施へ
2004年 6月 30日9:54 / 提供:

 教育部直属大学の大学生の心理健康教育に関する会議が先ごろ湖南省長沙市の中南大学で開かれ、この秋に新入生を対象に心理健康調査を全面的に実施することが決まった。

  教育部の袁貴仁副部長は各大学に対し、心理健康教育を大々的に推進することの重要性と切実性を深く認識し、この数年強化してきた心理健康教育の方法や経験を真剣に総括するとともに、直面している新たな状況や問題などを深く分析・把握して大々的に進めていくよう求めた。

  専門家は「これまで中国の文化を基礎にした心理的な問題に関する調査表が作成されたことはなく、以前は少数の大学が国外の調査表を使って調査を行っていたが、文化や歴史的背景が異なるため結果は科学的ではなかった。国内の専門家が策定した調査表はすでに2回試験的に利用されており、秋に新入生を対象に全面的に実施する調査に運用されることは、わが国の心理教育史上重要な意義がある」と指摘した。 袁副部長は「各大学は積極的に取り組んで、心理的な問題について篩い分け調査、相談、追跡調査、対症療法が一体化されたメカニズムを確立し、大学生の心理的な問題を早期に発見し、時宜を逸することなく相談にのり、有効な対症療法を施して科学的、対処性を高めていかなければならない。

 心理調査表の作成と運用によって、心理健康教育に重要なデータがもたらされる」と述べたうえで、「調査表の秘密は厳格に保持し、教育に当たっては、表データを無視したり、完全に依存したりしてはならない」と強調した。