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民俗専門家、中国では「毎日300の集落が消えている」と指摘
2014年 6月 19日13:27 / 提供:新華網日本語

 「我が国では毎日約300の集落が消えていて、改革開放から今まで、すでに500万余りの集落が消えてしまいました。どうして都市化にはこれらの「ボロ」を全て取り崩さねばならないと提起するのですか。新しい農村というと、ウォルマートやカルフールをすぐ導入しょうとしますが、それでも農村なんですか?」中国民俗学会名誉会長で、国家非物質文化遺産保護工作委員会の烏丙安副主任は記者の取材に応じた際このように語った。

 粗放な都市開発で取り壊されるのは村落あるいは古い家屋だけでなく、更には祖先から続いてきた民俗や隣近所の(助け合い?譲り合いなどの)文化が取り壊され、人々の郷土への感情まで取り壊されている。烏丙安副主任はこのように語った。フランスの小さな集落のパンには40種類余りの焼き方があり、またそれぞれの焼き方で焼いた味もみな異なり、決してチェーン店の味ではない。これこそが非物質文化遺産の伝承だ。フランスのような先進国もパン元々の味を残すことができるのだから、我々の都市化も我々の歴史と文化を残さねばならない。

 「都市化は非物質文化遺産を捨てるわけにはいけず、非物質文化遺産も都市化に反対しているのではありません。」と烏丙安副主任は語った。

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