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中国製のW杯グッズ、ブラジルへの輸出が好調
2014年 6月 11日9:42 / 提供:人民網日本語版

 ブラジルW杯により、中国製の商品の輸出が拡大している。「受注が相次ぎ、売上が激増」という言葉はまさに、W杯中の中国貿易会社の現状を適切に描写している。複数の貿易会社の関係者は、「W杯中は平時と比べ、企業の利益が急増している」と述べた。国際商報が伝えた。

 帽子、マフラー、サングラス、チアホーン、ソックスなどが、ブラジルに輸出される主要商品となっている。貿易会社は昨年下半期より忙殺され続けている。

 ◆ブラジルへの輸出が拡大

 湖北省宜昌税関が発表した情報によると、宜昌市が6月4日までに輸出したW杯公式グッズの価値は100万ドルを突破した。宜昌製のこれらのグッズには、ブレスレット、リストバンド、ネックレス、アクセサリーなどが含まれる。宜昌税関は各ロットの授権書と実物を詳細に照合している。

 ブラジルはサッカー王国であり、W杯はこの国の人々にとっては盛大なお祭りのようなものだ。このようなお祭りムードの中、街頭ではW杯に関連するアクセサリーが人気を博している。ブラジルで良く売れているこれらのアクセサリーは、ほとんどが浙江省義烏市の中小工場によって供給されている。

 義烏税関の統計データによると、今年第1四半期に同税関を通じてブラジルに輸出された商品の価値は6422万ドルに達し、前年同期比15.8%増となった。そのうちスポーツ用品は41.7%増の125万ドルに達した。ブラジルW杯は、義烏の小物商品の輸出を力強くけん引している。義烏税関の関係者は、「南米は金融危機の影響をそれほど受けていない。BRICsの一つであるブラジルは、南米全体で重要な経済的地位を占めている。ブラジルは昔から、義烏の小物商品の輸出先国になっている」と語った。またブラジル人は生まれつきロマンを重んじ、金銭を出し惜しみしない。間もなく開催されるブラジルW杯とオリンピックは、義烏の小物商品の輸出を更に刺激するだろう。ブラジル正発輸出入貿易有限公司董事長の鄭侠茂氏は、「義烏市場では現在、数百社がW杯関連グッズを販売しているが、特にブラジルの国旗と同じ色(緑色と黄色)のグッズの販売が好調だ。その他の国の国旗の色もあるが、ブラジル国旗の色が多めとなっている。これは今年のW杯がブラジルで開催されるからだ。生産フローについてだが、当社はメーカー側に作り方を教えるか、ブラジル人が設計したものをメーカーに渡して作らせることが多い」と語った。義烏の小物商品輸出会社の担当者の王氏は、「W杯中、ブラジルへの輸出が好調な商品には、帽子、マフラー、サングラス、チアホーンなどがある。黄色と緑色の2種類の色がある帽子がブラジルで好評を博しており、他にも海賊の帽子がブラジル人に特に人気で、応援の時にこれが着用されている。それから音が大きめのチアホーンも消費者に好まれている」と説明した。

 ブラジルの小物商品産業の発展は中国より大幅に遅れている。ブラジル人は楽しさをもたらしてくれる、割安な商品の購入に意欲的で、質もあまり重視しない。ゆえにコストパフォーマンスが高く、種類も豊富な義烏の小物商品が、ブラジルで高い市場シェアを占めている。

 ◆忙殺される貿易会社

 浙江錦球国際貨運代理有限公司総経理の金華盛氏は、「昨年10月より、今年のW杯グッズ輸出に向け忙しくなった。受注を見ると、ブラジルとアルゼンチンのサッカーに対する熱意が分かる。過去数回のW杯ではマフラーやチアホーンなどの小物商品の販売が好調だったが、今年はブラジルでの開催ということで、サッカー関連商品が輸出の対象となった」と述べた。寧波の貿易会社の責任者は、「サッカーボール、スニーカー、ユニフォームがよく売れると思ったが、今年の状況を見ると、ソックスの輸出量が急増している。ソックスは消耗品であることから、売り手が調達する主力商品になった」と話した。

 業界関係者は、「W杯関連グッズの輸出は昨年11月より急増しており、今年2月に再び輸出のピークが訪れ、貿易会社を忙殺させた。中国からブラジルに輸出されるスポーツ用品が今年急増しており、コストパフォーマンスの高い小物商品が高い比率を占めている」と指摘した。

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