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中国衛生部:1−3月の食中毒による死者59人
2004年 5月 3日9:30 / 提供:

 中国衛生部は30日、2004年1−3月における食中毒の発生状況を発表。大規模な食中毒事件の発生件数は73件で、被害者1629人、そのうち死者は59人に上ったことが明らかになった。中国新聞社が伝えた。

 衛生部によれば、同期における食中毒事件の発生率は前年同期比231.8%を大幅に増加。被害者数は同99.4%増、死者数は73.5%増。化学物質により引き起こされた食中毒が多く、中でもネズミ駆除剤や亜硝酸塩の食物への混入による事件が多発した。

 中国では衛生安全面における問題が指摘されており、学校食堂などでの衛生管理の悪さから集団食中毒事件を起こす事例も少なくない。また、食品類での添加物の基準値超過や悪質な食品を製造し、市場に流通させるなどで、悪質粉ミルクによる乳児死亡事件のような悲劇も起きており、法制度の改正を通した悪質な商品の取締り強化を求める声も上がっている。