2014年5月11日、英紙サンデー・タイムズが行った調査によると、世界で億万長者が最も多く居住している都市はロンドンで、以下、モスクワ、ニューヨークの順だった。香港は6位、北京と台北が8位。

　調査によると、億万長者が世界で最も多く居住している都市は、72人が住むロンドンで、2位はモスクワ（48人）、3〜5位はニューヨーク（43人）、サンフランシスコ（42人）、ロサンゼルス（38人）と米国の3都市が名を連ねた。中国関連では、香港が6位（34人）、北京と台北が8位（15人）という結果だった。

　また、英国に居住している億万長者は合計104人、総資産合計額は3011億3000万ポンド（約51兆9148億円）に上ることが分かった。英国の億万長者のうち、1位にランクされたのは、石油や金融、自動車、メディアなどの事業を幅広く手がけるインド系のヒンドゥージャ兄弟で、その資産額は119億ポンド（約2兆516億円）。一方、昨年首位だった、ロシアのガスプロム・コンツェルンの最重要人物で、他にも複数企業を共同経営するロシア系のアリシェル・ウスマノフ氏は、ウクライナ危機によるルーブルの値下がりやロシア株式市場の下落などの影響を受け、2位だった。

　G8各国では、億万長者の居住合計人数は米国が最も多い。一方、人口比で見ると、英国は住民約60万人に1人の割合で億万長者が存在し、世界最多となっている。