行方不明となっているマレーシア航空MH370機の捜索活動を率いるオーストラリアの共同機関コーディネーション・センター（JACC）の責任者アンガス・ヒューストン氏は6日に「中国の巡視船『海巡01』が探知した不明マレーシア機から発信された可能性の高い信号以外に、オーストラリア側も別地域でもう1つの信号を探知した。捜索救助活動に当たっている国々はこの2つの地域で更なる捜索を行っている」とした。

　ヒューストン氏はパースで行われた記者会見で、「中国の巡視船『海巡01』がブラックボックス捜索用の機械で信号を探知したことは非常に重要かつ気持ちを高揚させる手掛かりだ」と述べました。またオーストラリア側ももう一つの信号を探知し、調査を行っているとのことだ。

　中国海上捜索救助センターは5日に「『海巡01』が探知した信号がマレーシア航空機のブラックボックスと関係があるかどうかはまだ確認できない」と発表しました。これに対しヒューストン氏は「オーストラリア空軍が関連海域で捜索活動を展開する場合、中国が探知した信号を参照する」と述べた。

　現在発見された2つの信号に基づき、ヒューストン氏は「南部海域捜索の重要性が高まった」と話している。