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南京大虐殺の生存者と遺族が清明祭祀
2014年 4月 5日16:21 / 提供:中国国際放送局日本語放送

 5日は南京大虐殺犠牲者国家追悼日が制定されてから初の清明節です。南京大虐殺の生存者と犠牲者の遺族ら40人あまりは、中国侵略日本軍南京大虐殺犠牲者同胞記念館の「嘆きの壁」の前で清明節の祭祀を行った。

 「嘆きの壁」には多くの犠牲者の名前が刻まれており、白い菊の花が付けられている。祭祀儀式の会場には各界からの多くの花輪が置かれた。

 今年88歳の余昌祥さんは南京大虐殺の生存者だ。記者のインタビューに答えた際、余さんは「数年前、立証のため日本に行ったことがある。日本の右翼勢力の多くは過去を認めていない。私は生きている限り、体が動けるうちは、ここを訪れ、亡くなった人たちを偲ぶ」と述べた。

 また、9人の家族のうち7人が日本軍に殺害された85歳の夏淑琴さんは毎年のように、祭祀儀式に参加してきた。夏さんは「南京大虐殺犠牲者国家追悼日が制定され、今年の活動が拡大されて、うれしく思う。でも、過去を思い出すと、非常に悲しい。次世代に歴史をしっかりと記憶してもらいたい」と述べた。

 中国侵略日本軍南京大虐殺犠牲者同胞記念館の朱成山館長は「清明祭祀活動は20年も続いているが、今年はより有意義なものとなった。今年の12月3日には、国家による祭祀活動が開催される。これは生存者と遺族たちにとって、精神的に大きな慰めになる」と語った。

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