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南京の慰安所跡地、文物保護対象へ
2014年 3月 17日10:31 / 提供:中国国際放送局日本語放送

 南京市利済巷にあるアジア最大の慰安所跡地は10年近く放置されていたが、まもなく文物保護対象に認定されることになる。専門家によると、これはアジアに存在する最大規模の日本軍慰安所だと言うことだ。

 南京市利済巷にある慰安所跡地には7つの建物が残っている。2003年に、ある朝鮮人女性が現場を訪れ、ここが自分が3年間にわたり、旧日本軍の慰安婦にさせられた場所だと確認した。南京師範大学の経盛鴻教授の研究によると、ここはアジア最大規模の慰安所の跡地であり、当時の日本軍はここに2つの慰安所施設を設けた。このうち、兵士を対象にした南部の慰安所には朝鮮人慰安婦が、将校を対象とする北部の慰安所には日本人慰安婦がそれぞれいたとしている。日本人学者の研究によると、当時この場所にあった慰安所の建物の面積は4800平方メートルにのぼり、周辺の店などを合わせれば8000平方メートル近くあったということだ。

 南京国土局の管轄下で放置状態にあった跡地は、2003年に専門家が文物保護対象にするよう呼びかけていた。南京市秦淮区は12日、専門家による論証会を開いた。会議に参加した専門家らは、慰安所跡地は高い歴史的価値を含むと判断し、文物への認定に同意した。南京市文広新局の関係者は、「出来るだけ早く慰安所跡地を文物保護対象として認定し、更なる保護を実現させる」としている。

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