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ネットで話題の「80後:年越しの恐怖トップ9」 「少ないボーナス」、「結婚の催促」などがランクイン
2014年 1月 29日15:29 / 提供:人民網日本語版

 春節(旧正月。今年は1月31日)が目前に迫っている。故郷を離れて働いている人は、実家で家族と新年を迎えるため、帰省の日を指折り数えて荷物のパッキングに余念がない。ところで最近、「80後(1980年代生まれ):年越しの恐怖トップ9」と題する書き込みがネット上で大きな話題になっており、春節を目前に、帰省して年越しする際の 恐怖 について、ネットユーザーの間で熱い論議が交わされている。 恐怖トップ9 を知らない方、このうちいくつ恐いものがあるか、数えてみてはいかが。斉魯晩報が伝えた。

  恐怖トップ9 とは、(1)年末ボーナスが少ない、(2)春運(春節前後の帰省 Uターンラッシュ)の切符入手や混雑がすさまじい、(3)周りから早く結婚するようせかされる、(4)親戚や隣近所の人から、給与額を聞かれる、(5)新年の贈り物で出費がかさむ、(6)親戚の子供達へのお年玉で出費がかさむ、(7)道がひどく渋滞する、(8)同窓会に顔を出す、(9)自分の年齢が話題に上る――の9つを指す。このうち、「年末ボーナスが少ない」と「周りから早く結婚するようせかされる」が、80後(1980年代生まれ)にとっての「年越しの恐怖」1位と2位を占めた。

 ○年末ボーナスが少ない

 馬さん(女性)は、「1年間、身を粉にして働いた後、会社からボーナスが出ると、社員には『来年もまた頑張って働こう』という意欲が湧く。うちの会社で年末ボーナスが支給されるかどうかは、まだ分からない。春節連休はすぐそこなので、出ない確率の方が高いと思う。実は、ボーナスが出たら両親を旅行に連れて行ってあげようと思っていたが、今年は無理かも」と話した。

 多くのネットユーザーが、年末ボーナスが支給された後、次々とその額をネット上で発表した。摩訶不思議な物品がボーナスとして支給されたケースも多く、皆が「信じられない」と驚いた。ネットユーザー「喬?巴」さんは、「うちの会社では、社員の誕生日にボーナスが支給される。12月31日に生まれなかったことが本当に悔やまれる」とコメントした。

 ○春運がすさまじい

 毎年、春運期間になると、「一枚の切符」を手に入れるために、「砲煙のない戦場」で戦わなければならない。鉄道や道路は一瞬にして驚異的に混雑する。山東省泰安市の某公的機関に今年就職した陳さんは、「今年の旧暦大晦日は公休日にならなかったため、仕方なく元旦早朝の帰省切符を買った。切符を手に入れるまでの数日間は、物凄い切符争奪戦だった。結局、なんとか立ち席を一枚ゲットできた」と、故郷のシ博に就職後初めて帰省するための苦労を振り返った。

 「春運の列車は人 人 人で埋め尽くされる。トイレを使うにも長時間並ばなければならないが、実家に帰って年を越すためには、超満員の列車にも耐えるしかない」と話す陳氏は、泰安で1年間アルバイトとして働き、ギリギリになって故郷 瀋陽への帰省切符を手に入れることができた。

 ○結婚をせかされる

 泰安の許さんは、1980年代生まれの女性。今年27歳になる彼女が最も恐ろしいのは、家族から「早く結婚しなさい」とせかされることだ。美人で安定した仕事に就いている彼女は、 この人 と思える男性にまだめぐり合っていない。「今は、独身生活を楽しんでいる。でも、両親は気が気でないみたいで、お見合いの場を準備し、早く相手を探すよう私をせっつく」と話す。実家に戻ると、「結婚催促部隊」が彼女を待ち構えており、おじさん おばさん一同からの紹介攻めに遭い、彼女一人ではとうてい太刀打ちできない。今年28歳になる高さんは、「恐ろしいのは、お見合いそのものではなく、お見合い現場にいくまでの道中」とネット上で自嘲気味にコメントした。

 ○給与額を聞かれる

 多くの若者は、「給料は1カ月いくら?」という質問をされるたびに、眉間に皺を寄せ、どう答えたらいいか戸惑ってしまう。多くの若者にとってこれは本当に頭の痛い質問のようだ。社会人になったばかりの徐さんは、次のように話した。

 「給料がどれくらいかを聞かれるのが一番恐ろしい。まだ仕事は安定しておらず、給料も安いが、あれこれ物入りだ。人に給料を聞かれると、メンツがつぶされた感じがする。親同士にはライバル意識があることは避けられないが、収入に関して根掘り葉掘り聞かれるのには本当に参ってしまう」。

 ○新年の贈り物

 春節に帰省すると、親戚友人を訪ねることは中国人にとって必ずしなければならないことであり、もちろん贈り物を持って行かなければならない。社会人1年生の武氏は、「親戚が多く、各家を全部回ると、持参する贈り物にかかる額はとてつもなく膨れ上がる。卒業したばかりで、貯金も少なく、贈り物は本当に頭が痛い。この習慣は、改められるべきだと思う。形式的な贈り物には何の意味もない。相手への気持ちだけで十分ではないか」と話した。

 ○親戚の子供達へのお年玉

 泰安市東平県の姜氏は、「自分にはいとこが多く、全て子供がいる。子供達も自分になついてくれているので、社会人となった自分は、彼らにお年玉をあげたいと思っている。まだ安給料の身だが、ほんの少しのお年玉をあげてもメンツが立たない。ここはやせ我慢して『大振る舞い』で行くしかない」と語った。

 ○道路の渋滞

 今年は旧暦大晦日が公休日とならないため、大晦日の夜、仕事が終わった後実家に戻ろうとする人々の車で道路が溢れ返ると予想される。「市街区の渋滞はいつものことだが、高速道路、国道、省道も大渋滞になるだろう。誰もが大晦日の退勤後にダッシュで家に帰ろうとするため、大渋滞は避けられない。想像しただけでも気持ちが沈む」と話す孟さん(女性)の実家は、泰安市新泰だ。勤務先の休みが公休日通りであることから、大晦日の午後にようやく実家に戻れるという。道路の渋滞は彼女にとっても頭痛の種であり、「新泰に向かう車は多く、帰省する人が大晦日に集中すれば、あらゆる車が道に溢れ、いつになったら家にたどり着けることやら」と嘆いた。

 ○同窓会の集まり

 大学卒業後、あるマーケットで売場案内の仕事をしている陳さんは、「同級生は軒並み、立派な仕事に就いているため、自分の仕事のことは口に出せない」と、同窓会にはこれまで参加したことがないという。また、いい年をしてまだ独身であることが引っ掛かり、同窓会にはほとんど出たことがないという人も。「院卒生の私は、仕事を始めたばかりで、仕事はまだ半人前。同級生との交流にもあまり関心がなかった。奥さんや子供を連れて同窓会に来ている人もいるのに、自分はまだ独り者、いつも結婚相手の女性を紹介される立場だ」と話した。

 ○自分の年齢が話題に上る

 今年29歳になる趙さん(女性)は、ある民間企業で働いている。家賃や食費への出費を差し引くと、給料はほとんど残らない。自分がすでにいい齢になったため、独身の彼女が最も恐いのは、年齢を聞かれることという。「人に年齢を聞かれると、その答えを聞いたほうは『ずいぶん年増』と感じるだろうなと思ってしまう。その後、自分の胸の内でも、だんだん大きくなるその年齢をめぐって悶々としてしまう。私の年齢を聞き、まだ独身だと知って、ぎょっとした表情に変わった人もいた。私の心中が穏やかではなかったことは、言うまでも無い」と趙さんは話した。

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