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中国富裕層、海外への移民が増加
2014年 1月 24日16:41 / 提供:中国国際放送局日本語放送

 中国・グローバリゼーション研究センター(CCG)と中国社会科学院が21日共同で発表した調査データによると、2011年、投資可能な個人資産を600万元(約1億円)以上保有する中国人が全部で約33兆元(約500兆円)の資産を国内に保有し、その中の2兆8000億元の資産を海外に移転したということだ。これは2011年の中国のGDPの3%を占めている。

 イギリス人ジャーナリストのルパート・フーゲワーフ氏による中国富豪ランキング「胡潤百富」によれば、64%の中国の億万長者がすでに海外に移民したか、財産を持っての移民を計画しています。目的地では米国が最も好まれている。

 中国の富裕層が海外に移民しているのに対し、中国へ移民してくる外国の富裕層は極めて少なく、中国に長く住み着く外国人は0.2%にも達していない。専門家は、「中国は出入国の利便性を高め、永住ビザの発給を増やし、外国人向けの中国の社会保障制度を充実させ、人材の流動化を促し、より多くのハイレベル人材が中国に長く生活するようにすべきだ」として、「国際的な人材ボーナスを国内に導入することは先進国がこれまでずっと講じてきた措置であり、中国も取り組むべきだ」と指摘した。

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