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重慶:結婚生活にはらむ危険性、不倫問題が深刻
2004年 4月 11日9:44 / 提供:

 重慶(じゅうけい)市の「婚姻危機サービス機関」に所属する心理カウンセラーらは、市民らの婚姻状況について調査を行った。820のサンプルを収集し分析を加えた結果、不倫や家庭内暴力などが結婚生活に支障をきたす主な要因となっていることが判明した。9日付で重慶晨報が伝えた。

 この機関は、2003年に重慶市の沙坪〓区婦人連合と新思維心理インフォメーションセンターにより設立。これまで、中国各地からおよそ1500人の電話や訪問による問い合わせを受け付けてきた。(〓=土偏に貝)

 調査結果によると、不倫、夫婦別居、事実婚、家庭内暴力、性格の不一致、経済状況、再婚もしくは復縁、性生活への不満の八つが結婚生活における主な悩みとして挙げられている。その中でも、不倫が原因で結婚生活に支障が生じている夫婦が最も多く、全体の40%を占めた。

 不倫に陥ってしまう理由として、「妻や家族といるときより落ち着ける」といった意見も出ており、家庭内の不和が先行して不倫の呼び水となっているケースも見受けられた。不倫が離婚に直結することも珍しくない。このほか、家庭内暴力と性格の不一致が結婚生活に影響していると感じる夫婦が全体の14.2%に達した。

 また、性生活への不満を感じている夫婦は23%、そのうち実際に結婚生活に不和を生じている夫婦が2.4%に上った。性生活の問題については、「満足している」と答えた夫婦も24%で、ほぼ同数となっているが、同機関は今後、性生活への不満から結婚生活に支障をきたす家庭が増加する可能性も否定できないと分析している。