Home > ニュース > 社会  >  中国の「海帰」の就職、比較優位が縮小し
中国の「海帰」の就職、比較優位が縮小し
2013年 11月 28日16:53 / 提供:新華網日本語

 【新華社長春11月28日】中国では、「海帰」(海外留学帰国者)とは海外留学の経験がある学生を特に指し、流暢な外国語を掌握し海外の高等教育を受けたことのある彼らは、一度は国内の各類の団体?機関からの歓迎を受けた。しかし日に日に競争が激しくなる就職環境はこれらのかつての「売れ筋商品」を二度と爆発的な人気にはさせず、給料はしだいに本土の卒業生と横ばい状態になっているという。

 中国では多くの人が国外の高等教育を受けた留学生は人よりも技術が一段抜きんでているとみなしているが、団体・機関が科学的な人材のふるい分けメカニズムを樹立し出すのに従って、頭の回転が早い「店の主人たち」は目をくらませる海外の学歴には二度と盲目的な崇拝をしなくなった。

 「学歴は情報の有限性を含んでいて、また職業の能力とイコールで結ぶことはできません。」中国社会科学院社会学研究所の田豊研究員は「以前『海外留学帰国者』の能力が強いと感じていましたが、これは情報の左右非対称性が招いた判断ミスです。」と述べた。

 海外留学帰国者の留学生は主に2種類のタイプに分けられ、一つは名門校を卒業し、良好な訓練を受けたことがあるもの。もう一つは一般的な卒業証書を出す学校を卒業したものだ。

 田豊研究員は、「名門校の卒業はぬきんでた技能を備えた留学生の優勢が今なおありますが、絶えまなく縮小しています。」「しかも、多くの国外の普通大学の教学レベルや、科学研究の実力は、いずれも中国の大学と匹敵することはできなくて、なにが優勢だとまでは言えませんし、給料のレベルが低いのも正常です。」と語った。

関連記事