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「外資系企業女性社員のための乳がん早期検診プロジェクト」がスタート
2013年 10月 18日16:45 / 提供:
復旦大学付属腫瘤医院及び上海森茂診療所で

 女性の「bP殺し屋」――乳がんに対抗し、危険性の高い都市部の女性の乳がんへの予防意識を高め、乳がんの発病率を下げることを目的にした女性のための慈善プロジェクト――「外資系企業女性社員のための乳がん早期検診プロジェクト」が最近、復旦大学付属腫瘤医院及び上海森茂診療所で正式的に起動した。同時に当プロジェクトは北京、広州でも行われる。

 世界では26秒ごとに女性の一人が乳がんと診断され、更に1分ごとに女性の一人が乳がんで亡くなっている。社会の進歩に伴い、中国国民のライフスタイル、食習慣、生活環境なども相次いで変化してきた。現在我が国では毎年約20万人の女性が乳がんと診断され、毎年約5万人の女性が乳がんで亡くなると言われている。その中で上海、北京、広州などの先進都会での乳がんの発病率は全国の上位を占めている。 

 企業の成長と発展は社員無しでは成し遂げられない。社員の健康を守ることが企業の責任であるという考えが大きくなってきた。海外では企業が社員に乳がん検査を提供する例は稀ではない。また「ピンクリボン」が中国国内に徐々に浸透してきた中、中国にある外資系企業も働いている女性社員の健康を配慮し始めた。これらが「外資系企業女性社員のための乳がん早期検診プロジェクト」が中国で発起された背景である。その内容は当プロジェクトに参加した企業が検診費用の全額を負担し、35歳以上の女性社員にマンモグラフィ検査を提供することである。 

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検診を待つ参加者

 情報によると、当プロジェクトは今まで6年間実施され、毎年10月の「世界乳がん予防月間」に定期的に行われている。検査費用も全て参加した企業が負担することになる。今年は北京電通上海分公司、長生人寿、トヨタ金融、カシオ、コニカミノルタ、損保ジャパン、三井住友海上火災保険、ヤマト国際物流と共同PR計9社が連合でこのプロジェクトに参加し、実際375人が検査を受ける。この6年間で合計16社が参加し、1500人以上の女性社員がこのプロジェクトの福利を受ける。 

 今年5月14日米国「ニューヨーク・タイムズ」は、ハリウッド大女優であるアンジェリーナ・ジョリーさんが自分のBRCA1遺伝子の「欠陥」が原因で、乳房全体の切除と再生の手術を行い、近い将来また子宮全体の切除手術も行う予定であると報じた。このビッグニュースは世界を震撼させた。アメリカやヨーロッパの女性の大半はアンジェリーナ・ジョリーさんのように、乳がん予防に非常に積極的であり、自ら毎年定期的にマンモグラフィ検査を受けている。

 我が国都市部では乳がんによる死亡率は38.91%も上がり、乳がんは既に女性の健康を脅かす最大な病気になり、大都会での女性ガンの発病率もトップの座に上り詰めた。各種乳がんと診断された患者の中で、52.4%もの女性に自覚症状がなかった。

 一方、現在中国女性の乳がんに対する予防意識は明らかに足りていない。昨年の「外資系女性社員のための乳がん早期検診プロジェクト」参加者アンケートによると、周囲に乳がんや乳腺の病気を患った人がいるとの答えが40%を超え、女性にとって身近な病気であることが分かる。しかし、このプロジェクト以前にマンモグラフィによる検診を受けたことがある女性は、30%程度であった。

 従って、定期的に乳がん検査を行う習慣を身につけることこそ、乳がんに対する予防意識を高めつつ、乳がんの発病率を下げることが出来る最も重要なことである。「外資系企業女性社員のための乳がん早期検診プロジェクト」は「早期予防、早期発見、早期治療」というスローガンで、35歳以上の対象内女性に乳がん検査の必要性を呼びかけ、参加者に直接的なメリットをもたらすことができる。 

 社会の経済発展により、人々のライフスタイルも大きく変わった。性的早熟、仕事のストレス、出産しない、高齢出産、母乳を与えない、うつ、情緒不安定、肥満、高カロリーと高脂肪の食生活などの生活環境要素も乳がんの発病率を年々向上させた。 

 参加企業の検診者たちは「まずこのように中年女性を意識している公益活動は非常に素晴らしいと思う。日頃仕事のストレスも大きく、このプロジェクトに参加することにより企業からの気遣いを感じられつつ、自分の健康も守れる。今後も引き続きこのようなプロジェクトを定期的に続けていて欲しいと強く願っている。」と話してくれた。

 

(編集:章坤良)

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