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中国グリーンカードが、一部の銀行、ホテルで利用し難い現実が
2013年 10月 15日16:53 / 提供:東方ネット
「中国永久居留証」

 「中国永久居留証」は、中国グリーンカードとも呼ばれる。中国グリーンカードに関する審査認定管理弁法は、2004年8月から実施された。2012年末まで計約5000人の外国人が中国グリーンカードを獲得した。長い間、中国グリーンカードは世界で最も獲得し難いグリーンカードと見られてきた。毎年わずか200枚を発給している。中国グリーンカードは、外国人の中国での身分証明書であるが、そのグリーンカードを持って中国で利用する時、多くの困難に遭う。珍しすぎるので、一部の企業や機構では、グリーンカードが認められないという。

 今年8月、上海に住んでいる57歳のトルコ人のノヨン?ロナさんは、「中国永久居留証」を獲得した。だが悩みが次々と出た。中国での生活は、予測通り便利になることはない。「中国永久居留証」は中国グリーンカードとも呼ばれる。それを持っている外国人は、自由に中国を来ることができ、ビザを申請する必要がない。そして、政治的権利や一部特定の権利以外、原則的に中国公民と同じ権利がある。  

 しかし、ロナさんはその権利を着実に享受していないと感じている。一部の銀行、ホテルや他の企業で、法律によって利用することが難しい。

 シティバンク:内部規定は第1位

 9月にノヨンさんはシティバンク上海支店に行ってグリーンカードで口座を開こうとした。しかし、銀行員に断られた。ノヨンさんは、前からその状況を予測していたため、「中国永久居留証」に関する法律や規定をコピーして持って行った。規定の第13条により、外国籍の人は中国で銀行、保険、証券、先物に関する業務を取り扱う時、「中国永久居留証」が身分証明として中国公民と同じの権利を享受、義務を果たすとされている。

 銀行員はオフィスに戻って上司と相談した結果も「できませんだった」。銀行員は、「会社内部の規定が第1位だ。規定によって外国籍の人が関連業務を取り扱う時、第1証明と第2証明が必要で、『外国人中国永住証』は、第1証明書にすることはできない。ビザが唯一の第1証明書である」と説明した。  

 つまり、ノヨンさんは口座を開くならば、ビザを持たなければいけないということだ。

 ノヨンさんはこの後、他の場所で利用できるかできないかをテストするために、工商銀行、モーテル168やシャングリラホテルに行った。工商銀行やモーテル168がシティバンクと同じ最初グリーンカードを認めないが、後で関連規定を調べてようやく認めた。従業員によると、グリーンカードは珍しすぎて前に見たことがない。シャングリラホテルでは順調にチェックインした。スタッフが「従業した3年間で中国グリーンカードを見たことがただ3回だったが、それでチェックインできることを知っている」と語っていた。

 上海市公安出入国管理局の統計によると、2011年まで上海に住んでいる外国人は計16万人に達した。その中で「中国永久居留証」を持つ人は1181人である。このほど、上海自由貿易区も発足し、外国人の上海での活動はさらに頻繁になって来た。市政府は、いかに外国人に関する政策を着実に実施するについて真剣に解決することに力を入れなければいけないということだ。

 付録:「外国人の中国永久居留で認められる関連待遇に関する弁法」

 直系親族も「グリーンカード」の手続きを行える  

 在中国居留期限に限度はなく、有効なパスポートと「グリーンカード」で中国を出入国でき、ビザなどの手続きは不要となる。配偶者と直系親族も、関連規定に基づき、ビザ、居留証あるいはグリーンカードの申請手続きを行うことができる。  

 投資の税収両替コストを削減できる  

 中国での就業に「外国人就業証」が不要となる。条件を満たした者は、「外国専門家証」や「帰国(訪中)定住専門家証」および各地域の人材居住証を優先的に得られる。合法的に獲得した人民元は中国内で外商直接投資(FDI)を行える。これにより投資の税収と両替コストを抑えることができる。  

 「グリーンカード」保持者の子女は居住地の義務教育を受けられる  

 義務教育段階にある子女の移転に伴い、条件を満たした者は、関連政策を享受することができ、居住地の教育行政部門は居住区付近の学校に入学するという原則に従って入学?転校の手続きを行い、国が規定する以外の費用は徴収しない。

 都市部住民が享受する社会保険に加入できる  

 中国で就業する者は、「社会保険法」に関連する規定に基づき、各種社会保険に加入することができる。中国に居住する未就職者は、関連要求に合致した者なら、中国の都市部住民の基本医療保険と都市住民社会養老保険に加入することができ、社会保険待遇の権利が認められる。

 一年以上居住しなければ住宅購入ができないという外国人規制を受けない  

 就労地で住宅積立金を納付?積み立て?使用することに関して、当地区を離れる際に、規定に基づき住宅積立金の引き出しまたは振り替え手続きを行うことができる。「グリーンカード」保持者は、外国人が中国で住宅を購入する際には必ず一年以上居住していなければならないという外国人規制を受けない。他の購入条件は関連部門または地域の規定執行に基づく。  

 外貨現金への両替?海外送金が可能になる  

 グリーンカード保持者「グリーンカード」を有効な身分証明として各種金融業務の手続きを行う際に、中国国民と同等の待遇を享受できる。中国で取得した収入は法に基づき納税し、税務部が発行した対外支払い税務証明書を取得した後、外貨現金への両替?海外送金を行える。  

 買い物や交通機関において中国国民と同等の待遇を受けられる  

 中国での買い物や公園、体育館などの入場料といった文化?娯楽やビジネス?旅行などの消費活動においても、中国国民と同等の待遇と価格を享受できる。中国国内のフライト、鉄道、中国のホテル宿泊についても、「グリーンカード」所持者として関連手続きを行える。  

 普通自動車免許証の書き換えがより便利になる  

 運転免許証の申請・受領や自動車の登記手続きにおいて、中国国民と同等の待遇を享受できる。海外の運転免許証を「自動車免許証」に書き換える初回の申請?受領または所持において、運転免許証の申請または書き換えの条件を満たした者は、「グリーンカード」保持者として、公安部が発行する住所登記証明書と健康証明書を提出すれば、試験合格後に公安機関から運転免許証が交付される。

(編集:範易成)

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