Home > ニュース > 社会  > 中国の長寿世界一、「情報の信憑性なし」と海外メディアが疑問視
中国の長寿世界一、「情報の信憑性なし」と海外メディアが疑問視
2013年 8月 31日13:35 / 提供:チャイナネット

?

 中国新疆ウイグル自治区カシュガル地区に住む、御歳127歳という阿麗米罕?色依提(Alimihan Seyiti)さんが今、世界の注目を集め、更には様々な疑問の声が上がっている。仏AFP通信29日の報道によると、127歳のSeyitiさんは人類史上最高齢となったものの、その年齢の根拠となっているサイトが「評判も名声も全くない」サイトであることなどから、記録を疑問視している専門家もいるという。

 中国のニュースサイト「天山網」はSeyitiさんが1886年6月25日生まれであると報道している。仏AFP通信は「中国の長寿記録は一般的には世界に認められてない。その理由として、中国は共産党によって『新中国』が建国された1949年以降にようやく、信頼できる国民の出生記録システムを構築し始めたからだ」と指摘した。

 仏AFP通信が報道したところによると、天山網は「扛旗世界記録ウェブサイト」という無名のサイトの情報を根拠に、Seyitiさんが世界最高齢であると伝えている。Seyitiさんは2009年に中国の身分証明書を作成し、今年8月初頭に居住証明書が発行されている。報道によると、Seyitiさんには56人の子孫がおり、「ラブソングを歌うのが好きで、テレビで聞いた歌はすぐに覚えて歌える。暑い夏でも厳しい冬でも冷たい水を飲み、食欲も旺盛で、1回の食事で10個の肉まんを平らげたり、1人で500グラムの肉を食べたり、スイカを丸まる一個食べるという。健康状態も良好で、子どもの世話や家事もこなせるほか、買い物に行くのも好きだそうだ」。

 これに対し、ギネス世界記録委員会?大中華圏記録担当のチャールズ・ウォートン氏は「現時点ではまだ、Seyitiさんからの申請はきていないため、彼女の年齢に関する信憑性を立証することはできない。彼女からの申請が早く来ることを楽しみにしている」と述べた。現在、ギネス世界記録に認定されている世界最高齢は122歳のフランス人女性ジャンヌ・カルマンさんであり、存命中の長寿世界一は日本?大阪市に住む115歳の女性大川ミサヲさんである。

 仏AFP通信によると、扛旗世界記録協会は英ロンドンに拠点を置いているとしているが、ウェブサイト上の英文はほとんど理解不能であり、サイトでは「扛旗世界紀録協会は2012年ロンドンオリンピック唯一の世界記録発表機関である」と紹介されている。

P

関連記事