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「定年後の生活を送るのに最適な中国五大都市」発表
2013年 8月 29日13:28 / 提供:人民網日本語版

 米フォーチュン誌(中国語版)は27日、「中国で定年後の生活を送るのに最適な都市」に関する調査結果を発表した。これによると、定年後の生活を送るのに最も適した中国の都市トップ5は順次、杭州市、青島市、成都市、珠海市、厦門(アモイ)市。杭州は2011年から3年連続トップの座を維持、厦門市は初めてランクインした。新華網が伝えた。  

 フォーチュン誌(中国語版)は2010年から毎年、引退生活を送るのに最も適した都市を選出しており、今回は4回目の発表となる。選出は、同誌が読者データベースから任意に抽出した上級管理職2万5千人に、中国を代表する国内50都市の中から選んで投票してもらう、という方法で進められた。生活の質、社会福祉、都市・自然環境、人文環境、都市サービスのレベル、幸福感など各指標にもとづき調査対象者による評価が行われ、50都市の中から最終的に上位5都市が選ばれた。  

 杭州は今回もトップの座を保ち、生活の質や社会福祉など8項目の指標がいずれもトップ5に入った。また今年、青島市の順位は第2位に躍進、北方都市で唯一トップ5入りを果たした。

 過去5回の選出において、北京、上海、広州は一度もランクインしたことがない。フォーチュン編集部はこれについて、「中国の人々が退職後の生活プランを考える時、これら3都市の賑やかさや騒がしさは『もう沢山』と思っている。それよりも、中国の伝統的な考え方を受け継ぎ、『定年退職後は田舎暮らし』という生活に憧れているようだ」とコメントした。  

 今回の調査結果はネット上で話題を呼び、さまざまな意見が飛び交っている。一部のネットユーザは、「杭州の住宅価格は異様に高く、普通の会社員がマイホームを手に入れることは不可能だ。ここで退職後に幸福感に満ちた生活を送れるとは思えない」と指摘している。 フォーチュン誌も、「調査対象となったのは上級管理職層であり、普通のサラリーマンとは感覚が違うことは大いにあり得る」としている。  

 フォーチュン誌は、経済・ビジネス問題を取り扱う米国の専門誌。同誌が年に一度選出・発表している「フォーチュン・グローバル500企業」は、毎年世界中の関心を集めている。フォーチュン(中国語版)は1996年に創刊された。

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