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携帯電話のウィルス感染率が世界一に、中国
2013年 8月 5日9:54 / 提供:新華網日本語

 モバイル・セキュリティーサービス大手の網秦が2日に発表した「2013年上半期 世界携帯電話セキュリティレポート」によれば、中国の携帯電話は悪意のあるウィルスに感染する割合が世界で最も高く、以前にもまして厳しいセキュリティ状況が明らかになった。京華時報が伝えた。

 同社のクラウドセキュリティ?プラットフォームの統計によると、今年上半期に駆除された悪意のあるプログラムは5万1084件で、前年同期比189%増加している。また、ウィルスに感染した携帯電話の数は2102万台で、同63.8%増加した。とりわけ、今年6月は悪意のあるプログラム数の増加が著しく、この月だけで駆除された数は9619件にものぼった。

 世界的に観ると、悪意のあるソフトに感染した携帯電話の数は中国が37.1%で世界ワースト1となり、次いでロシア(17.15%)、インド(10.38%)、米国(6.53%)と続く。また、中国国内では、広東省、江蘇省、北京市、四川省、福建省がワースト上位5位を占める。

 同社の厳挺(イエン ティン)セキュリティ専門官は、こうした状況の原因として、中国ではスマートフォンの脱獄やカスタムROM化といった、中国国外では厳しく制限されている機器の非公認カスタム化が広く行われていることを挙げた。昨年、中国のスマートフォンが非公認カスタマイズされていた割合は、iOSデバイスで42%、4000元(約6万4500円)以下のAndroidスマートフォンでは実に80%にのぼった。

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