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毎年5万人 不慮の事故による児童の死亡数、44.5%が家の中で発生 中国
2013年 7月 5日9:50 / 提供:

  2013年7月2日、子供の安全を守る国際組織「SAFE KIDS WORLDWIDE」の調査報告によると、中国では毎年5万人近い児童が不慮の事故で命を落としている。

   事故による死亡は1〜14歳の児童の主要な死因となっている。児童の事故で最も多いのが転落・転倒で全体の25%。次いで感電や火傷が16.7%で、鋭利な物による事故は9.1%。水におぼれる事故は5%で、中毒は2.6%だった。実に44.5%の事故が家の中で起きているという。

   同組織の中国代表である崔民彦(ツイ・ミンイエン)氏は「児童が事故にあう原因は主に3つある。1つ目は生活環境の中に潜む危険。2つ目は保護者の監督不足。3つ目は10〜12歳以下の児童の危険に対する洞察力と判断力が未熟であることだ。家の中での事故を防ぐのであれば、これらの要素を考慮してみるべきで、先進国のやり方を参考にするのもよい」と説明した。

   さらに、子供に対して行う安全の教育について、「保護者は言葉で教えるだけでなく、実際に子供に危険性を目で確認させることも方法の1つ。例えば、高い場所から卵などを落として見せ、人が落ちると卵と同じようになると教えるなど、子供の視覚に訴え、危険性を印象付けるのもよい」と語った。