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高まる都市部のがん発病率、工業化・都市化で 中国
2013年 4月 19日10:21 / 提供:新華網日本語
 2013年4月17日、法制晩報によると、300ページに及ぶ報告書「2012中国腫瘤登記年報」が公開され、現在中国では1分に6人ががんと診断されており、4〜5人に1人はがんで亡くなっていることが明らかになった。都市部を中心にがん患者が増えている。

  報告書を公開した全国腫瘤登記センターの陳万青(チェン・ワンチン)副主任によると、症例や発病者数、性別などがんの発病に関する推移を地図上で示すと、それは中国の工業化・都市化の推移と一致するという。なお、主要都市でがん発病率が高いのは上海と大連で、北京が6位。最も低いのは広東省の深センだった。

  がん発病率は40歳以上の年齢層で明らかに高くなっており、陳副主任は若い頃からの蓄積が影響しているのではないかと指摘する。大気汚染による被害は短期間では表面化しないが、10年あるいはそれ以上になればがんの発病を明確に促すとみられている。

  また、中国医学科学院腫瘤医院腫瘤研究所流行病学研究室の専門家が専門誌に掲載した論文によると、中国におけるがんが原因の死亡例のうち54.4%が回避可能だという。陳副主任はがんの大部分は先天的な原因によるものではなく、後天的な環境を原因とするものだと指摘し、経済的に豊かになり生活に変化が生じたことによって、全国的にがんが増えていると話している。

 

 

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