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軽食が有名な都市、台北が1位 福建沙県まさかの選外=中国
2013年 4月 15日10:10 / 提供:人民網日本語版

 中国で間食や夜食として食べられる「小喫(シャオチー=軽食)に関する都市別ランキングがこのほど発表され、ネット上で話題を集めている。上位3都市は順次、台北?成都?西安で、福建省では厦門(アモイ)だけが12位にランクインした。この結果に対し、ネットユーザー達から大きな反響が寄せられた。蘭州のネットユーザーは、「蘭州拉麺(ラーメン)は、中国全国に広まっている。蘭州は入選してもいいはず」と主張した。また福建出身のネットユーザーからも「沙県のシャオチーは、中国全国にその名を馳せているだけではなく、海外でも有名なのに、なぜ落選したのか?」と不満の声が上がっている。 

 ■トップは台北、厦門はなんとか入選  

 このランキングは、ネットユーザー「@塵衍」さんが、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」に発表したもので、入選したのは順次、台北・成都・西安・重慶・香港・広州・武漢・長沙・北京・上海・天津・厦門・南京・哈爾濱(ハルビン)・開封の15都市。  

 ランキングは「その都市の名物であるシャオチーの国内での知名度?普及度」「海外での知名度・普及度」「環境サービス」「地元以外の人々への適応性」「海外への普及状況や適応度」などの指標に基づいて決定され、各種データの数値は、台湾の某ウェブサイトのものを採用した。  

 ランキング首位に立った台北は、99ポイントを獲得、足りなかった1ポイントは、「環境サービス」の項目だった。2位の成都は95ポイント、3位の西安は92ポイントをそれぞれ獲得した。福建省で唯一ランクインした厦門は75ポイント、南京、哈爾濱、開封を抑えて12位につけた。

 ■沙県の落選が物議  

 「当てにならない。台湾のウェブサイトの資料を参考にしており、説得力がない」「海外への普及度で見ると、福州のシャオチーがトップじゃない?」「蘭州拉麺を知らない中国人はいない。ぜったい入選すべきだ」-----。ランキング発表後、ミニブログにはさまざまな意見が飛び交った。「福州シャオチー」「沙県シャオチー」を擁護したのは、多くの福建のネットユーザーだった。あるネットユーザーは、「沙県シャオチーは、全国津々浦々に名が知られており、海外でも有名だ。中国のどの都市でも、沙県シャオチーを食べることができる。絶対に無視すべきではない」と主張した。  

 専門家はこのランキングについて、「これは、一人のネットユーザーが、自分の好みで発表した個人的な見解だ」との見方を示した。福州市飲食調理業協会の郭仁憲会長は、「福建のシャオチーは、全国的に見ても不動のポジションを占めている。例えば、福州名物のワンタンや魚丸(つみれ)、厦門名物の沙茶面や土笋凍、沙県の拌面や偏肉、泉州の海蛎煎などはいずれも、全国でも非常に有名だ」と語った。  

 しかし郭会長は同時に、「沙県のシャオチーは確かに有名だが、この数年は『道端の屋台で販売されており、汚く、乱雑で、粗末』というイメージが、多くの人に広がり、誤解を受けている。沙県シャオチーもこのような風潮に危機感を感じており、『淳百味』のようなチェーン店も登場している」と指摘した。郭会長はさらに、「規範化経営を展開することで、沙県シャオチーのイメージがアップし、より多くの人から認められるようになる」と続けた。

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